バイデン大統領アフガンから米軍全面撤退発表 アフガン再建できるのは同国の国民だけと指摘
バイデン米大統領は14日、米同時多発テロから20年となる今年9月11日までに、アフガニスタンから米軍を全面的に撤退させると発表した。
バイデン大統領はアフガンにとどまる理由が「ますます不明確」になったとしたほか、アフガンを再建できるのは同国の国民だけだと指摘。米国史上最長の戦争を「終わらせる時が来た」と述べた。
バイデン氏はホワイトハウスで演説し、「撤退に向けた理想的な状況や異なる結果を期待して、アフガンにおける米軍のプレゼンスを延長・拡大するサイクルを続けることはできない」と述べた。演説は、約20年前に当時のブッシュ大統領がアフガン空爆開始を発表した際に使った「トリーティールーム」で行われた。
政権の上級幹部が13日、匿名を条件に記者団に語ったところでは、撤退期限は条件付きで定めたわけではないため、早期の撤退完了もあり得るという。バイデン政権はアフガン発のテロの脅威に他の場所から対応できると判断したと同当局者は語った。
前米政権と反政府勢力タリバンが昨年和平合意に沿う
現時点で、米軍部隊2500人余りがアフガンに駐留しており、約7000人規模の北大西洋条約機構(NATO)主導の同盟国軍と協力している。トランプ前米政権とアフガン反政府勢力タリバンが昨年結んだ和平合意では、5月1日までに撤収させる取り決めとなっていた。
原題:Biden Says U.S. to End ‘Forever War’ by Exiting Afghanistan(抜粋)
著者:Justin Sink、Jennifer Epstein
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