モンストに沸くミクシィ、次の一手は? 森田新社長が語る、ミクシィの新戦略
山田 すると社員とは結構、話をしたわけですね。
森田 実は弊社にはMCC(ミクシィ・キャリア・チャレンジ)という社内求人の制度があるんですよ。「はい」と手を挙げると、原則として上司の許可なく異動できる。それに応募してきた人と話をしながら、「こういうこと頑張ろうか」みたいな感じで話したり。
あとはモンストで「こういうポジションが足りないね」というとき、スタッフを見て、この子はこういうことができそうだし、本人も興味があるようなときは、「こういうチャレンジをしてみないか」と言ったり。まあ、そんな感じでやっています。結構地道に。
山田 今の感想としては、「けっこう優秀な社員がいるな」という感じでしょうか。
森田 本当に幸いなことに、うちにはいい人がいっぱいいますね。ミクシィはSNSをずっとやっていて、その中でモンストというまったく新しいチャレンジをするのは、本当に綱渡り的なところがありました。それでもしっかりと成果が出せている。これはやっぱりミクシィの社員が優秀だからです。
僕らはゲームについては手探りでやってきましたが、社員たちが非常に高い学習能力を持っているミクシィだからこそ、今、モンスターストライクができているんじゃないかと自負しています。
山田 なるほど。他社にはマネのできない、ミクシィだからこそできた成功なんですね。
森田 はい。一応そう言っておこうと思います(笑)。
山田 社内人事も重要ですが、これから事業が大きくなっていく上で、採用も積極的にやっていく必要がありますね。
森田 はい。そちらもやっていますよ。
山田 応募は多いですか?
森田 めちゃくちゃ大量の求人を出しているわけではなくて、ちょっと人が足りないなというときに、その都度探しているので、徐々に増やしているという感じですね。
なぜモンストは大ヒットしたのか
山田 モンストについて伺いますが、サイバーエージェントなど多くの会社が第2のパズドラ(パズル&ドラゴンズ)を目指す中で、モンストが突出して成功した。理由をどう分析していますか?
森田 よくわからないというのが正直なところですが、僕なりに分析すると、まずはタイミングが良かった。スマホがどんどん普及していく中で、まずパスドラという大きなヒットがどんと出た。そのあとLINEがもうちょっとカジュアルなユーザーを開拓して、スマホのゲームのユーザーベースが広がってきた。そういうときにモンストという新しいタイプのゲームが出てきた。こんなふうに、いろんな要素が混ざり合ってうまくいったのではないでしょうか。
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