モンストに沸くミクシィ、次の一手は? 森田新社長が語る、ミクシィの新戦略

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森田仁基(もりた・ひろき)●1976年4月2日東京都八王子市出身。中央大学総合政策学部卒。2000年、ネットビレッジ(現fonfun)に入社しモバイルコンテンツ(公式サイト)の企画・運営、コンシューマー向けゲームのプロデュースに従事。2008年11月、ミクシィに入社し、「mixiアプリ」の立ち上げを担当。2011年2月、サイバーエージェントとミクシィの合弁会社であるグレンジの副社長に就任し経営を担い、「mixiゲーム」を推進。2013年1月より執行役員、5月よりゲーム事業本部長に就任。2013年11月より、mixi事業本部長(現任)としてSNS「mixi」の事業責任者を務めるとともに、モンストスタジオエグゼクティブプロデューサー(現任)として、「モンスターストライク」などのネイティブアプリの創出と事業拡大を統括する。2014年6月、朝倉祐介氏(現顧問)の後任として社長に就任。

山田 すると社員とは結構、話をしたわけですね。

森田 実は弊社にはMCC(ミクシィ・キャリア・チャレンジ)という社内求人の制度があるんですよ。「はい」と手を挙げると、原則として上司の許可なく異動できる。それに応募してきた人と話をしながら、「こういうこと頑張ろうか」みたいな感じで話したり。

あとはモンストで「こういうポジションが足りないね」というとき、スタッフを見て、この子はこういうことができそうだし、本人も興味があるようなときは、「こういうチャレンジをしてみないか」と言ったり。まあ、そんな感じでやっています。結構地道に。

山田 今の感想としては、「けっこう優秀な社員がいるな」という感じでしょうか。

森田 本当に幸いなことに、うちにはいい人がいっぱいいますね。ミクシィはSNSをずっとやっていて、その中でモンストというまったく新しいチャレンジをするのは、本当に綱渡り的なところがありました。それでもしっかりと成果が出せている。これはやっぱりミクシィの社員が優秀だからです。

僕らはゲームについては手探りでやってきましたが、社員たちが非常に高い学習能力を持っているミクシィだからこそ、今、モンスターストライクができているんじゃないかと自負しています。

山田なるほど。他社にはマネのできない、ミクシィだからこそできた成功なんですね。

森田 はい。一応そう言っておこうと思います(笑)。

山田 社内人事も重要ですが、これから事業が大きくなっていく上で、採用も積極的にやっていく必要がありますね。

森田 はい。そちらもやっていますよ。

山田応募は多いですか?

森田 めちゃくちゃ大量の求人を出しているわけではなくて、ちょっと人が足りないなというときに、その都度探しているので、徐々に増やしているという感じですね。

なぜモンストは大ヒットしたのか

山田モンストについて伺いますが、サイバーエージェントなど多くの会社が第2のパズドラ(パズル&ドラゴンズ)を目指す中で、モンストが突出して成功した。理由をどう分析していますか?

森田 よくわからないというのが正直なところですが、僕なりに分析すると、まずはタイミングが良かった。スマホがどんどん普及していく中で、まずパスドラという大きなヒットがどんと出た。そのあとLINEがもうちょっとカジュアルなユーザーを開拓して、スマホのゲームのユーザーベースが広がってきた。そういうときにモンストという新しいタイプのゲームが出てきた。こんなふうに、いろんな要素が混ざり合ってうまくいったのではないでしょうか。

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