英国名車を1カ月で手放した男、その残念な理由

デイムラー ダブルシックスのほろ苦い思い出

名車デイムラー ダブルシックスの虜になった(イラスト:溝呂木陽)
オーダーし、自分好みに仕立てた「デイムラー ダブルシックス」。しかし、納車して約1カ月で手放すことになったほろ苦い思い出とは?

バブリーな思い出のひとつ

デイムラー ダブルシックスについては以前にも書いたが、思い出深いクルマなので、もう一度書かせていただく。

本記事はLEON.JPの提供記事です

1980年代後半からのバブル期。文字どおり「日本中が浮かれ踊っていた」ようだった。すべての人が……とは言わないが、僕の周りも、大方は「バブル症状」を発症していた。

当時の人気雑誌「NAVI」がジャガー特集を組んだことがある(90年代初め?)。NAVI関係者(執筆者と写真家)だけで5台のデイムラー ダブルシックス(当時の日本市場にはジャガー XJ 12のデイムラー版が輸入されていた)が集まった。5台で京都まで走り、写真を撮って帰ってきたが……バブリーな思い出のひとつである。

僕の周り……と書いたが、僕もその一人。当時は、ダブルシックスとポルシェ 964をもっていた。基本的にコンパクト好きな僕の車歴の中で、デイムラー ダブルシックスは例外的なLサイズ。僕の車歴にLサイズは3台しかない。1台がアメリカ車(1957型デソート ファイアスポーツ)で、他の2台はダブルシックスだ。

「熟練工が手作りで造った」……そんな形容すらできるほどのエレガントで艶やかなボディ。そして、繊細で強力なV12のコンビネーションはただただ素晴らしかった。フットワークも文句なし。「ネコ足」がもたらす乗り心地は極上。同時に、筑波サーキットのようなコースでも好タイムを刻む……といった懐の深さをも併せもっていた。

僕もそんなダブルシックスの虜になったひとりだった。

次ページ2台続けて乗ったダブルシックス
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