すぐに「ググる人」が陥る思考力低下という盲点 批判的思考・問題解決力・創造力への深刻な影響

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スマホの便利さの裏側には、「思考力の低下」という危うさが潜んでいます(写真:kotoru/PIXTA)
スマホでググれば、知りたいことが何でも検索できる便利な世の中になった。だがその便利さの裏側には、「思考力の低下」という危うさが潜んでいる。頭も筋肉と同じで、使わずに楽していれば萎縮していくのだ。
Googleやナイキ、ハーバード大学を法人顧客に持ち、『LIMITLESS 超加速学習――人生を変える「学び方」の授業』の著者でもある脳トレーナー、ジム・クウイック氏が、デジタル社会における思考力の低下に警鐘を鳴らす。

考える力が低下する

「デジタルファーストの世界では、若い世代はマウスのクリックや指のスワイプだけであらゆる答えを得ようとするが、テクノロジーに問題解決を依存していると、自分の知識や知性に関わる認識に混乱が生じる。うぬぼれや判断ミスを招くことすらある」と、動画統合プラットフォーム、ニューローを創設したロニー・ザロムは言う。

『LIMITLESS 超加速学習――人生を変える「学び方」の授業』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

情報がいたるところにあるということは、意見がいたるところにあるという意味でもある。

話題のトピックについて世間の反応を知りたければ、SNSを見て意見を集めればいい。何かの事件やトレンドの背景を知りたければ、ちょっとググれば分析が無限に出てくる。ただしそれを続けていると、推論――批判的思考と問題解決力と創造力を一度に使う思考法――は自動化されていく。

もちろん、それにも一定の価値はある。インターネットが普及する前は、他人の意見を手に入れる機会は限られていた。理想の世界では、ある話題についてできるだけ多くの視点を得られることが、自分の意見を形成するうえで重要だとされる。

でもあいにく、現実世界でそうなることはめったにない。むしろ僕らは、自分と波長が合う一握りの情報源を見つけると、その情報源に極端なほどの影響を受けて思考し、意思決定するようになる。

その過程で、批判的に考えたり効果的に結論を出したりするのに使う「筋肉」は萎縮していく。つまり、自分がすべき推論をテクノロジーにさせているのだ。そしてテクノロジーが推論を形成しているなら、その場合、問題解決能力の多くも放棄していることになる。

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ジム・クウィック ブレインコーチ

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Jim Kwik

記憶力の改善、脳の最適化、加速学習の分野で知られる世界的エキスパート。幼少期に負った脳損傷により学習困難に悩まされるも、脳のパフォーマンスを劇的に高める手法を開発。以来、人々の真の能力と脳力を引き出す手伝いに人生を捧げている。脳コーチング歴20年以上。学生、高齢者、起業家、教育者から、ハリウッドの大物、プロスポーツ選手、政治主導者、ビジネス界の重鎮、法人顧客(グーグル、ヴァージン・グループ、ナイキ、ザッポス・ドットコム、スペースX、ゼネラル・エレクトリック、20世紀フォックスほか)、国際連合、カリフォルニア工科大学、ハーバード大学、シンギュラリティ・ユニバーシティなどの機関まで実績は多岐にわたる

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