糖尿病の人が「認知症」に2倍かかりやすい衝撃 気づかないままの人も実はたくさん存在する

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悪玉コレステロールの増加も善玉コレステロールの減少も中性脂肪の増加も、動脈硬化を引き起こします。動脈硬化は血管をもろくします。

心臓の血管が詰まれば狭心症や心筋梗塞や心不全、脳では脳梗塞、脳出血などの脳血管障害を引き起こします。血管が弱くなるため、血管性認知症になりやすいこともわかっています。また、アルツハイマー病になるリスクも高まります。

高くても問題ないは誤解

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LDLコレステロールの数値に関して、高くても問題ないという説がありますが、誤解です。40代から60代で高コレステロール血症にかかり、そのまま放置していると、アルツハイマー病にもなりやすいことがわかっています。

高齢になってから脂質管理を始めても、認知機能の低下を防ぐ効果は得にくいとされます。早めの対策が効果的です。

安心材料としては、コレステロールと中性脂肪にはコントロールしやすいという特徴があります。糖尿病の場合は食事制限や運動などやるべきことがたくさんありますが、コレステロールと中性脂肪には薬が効きやすいです。

新井 平伊 順天堂大学医学部名誉教授

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あらい へいい / Heii Arai

1984年順天堂大学大学院医学研究科修了。2019年よりアルツクリニック東京院長。アルツハイマー病の基礎と臨床を中心とした老年精神医学が専門。

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