ティーパーティ躍進、共和党指導部の憂鬱

予備選挙で大物のカンター氏がまさかの敗北

誰も予想しなかったエリック・カンター氏の敗北。同氏は下院院内総務を辞任(写真:ロイター/アフロ)

11月4日の米国議会中間選挙に向けて予備選挙が実施されている。今回の予備選挙の特徴は、共和党内での穏健派候補者とティーパーティ派候補者の間で、熾烈な公認競争が展開されていることだ。

6月2日に行われたバージニア州の下院予備選挙で、同党ナンバー2の地位を占めるエリック・カンター院内総務がティーパーティ派のデビッド・ブラット候補に敗れる番狂わせが起こった。誰も予想しなかった結果に、ワシントンの政界には衝撃が走った。選挙結果がティーパーティ派候補に勢いを与えることは間違いない。

高まる影響力

そのショックの大きさは、まず次期院内総務選挙に表れた。ティーパーティ派議員が院内総務を自派から出す動きを見せたことに対して、共和党指導部はカンター辞任を早々に認め、6月19日に後任選挙を実施することを決定、ティーパーティ派議員の動きを制した。

議会におけるティーパーティ派議員の影響力は無視できないまでに大きくなっている。下院ティーパーティ・コーカス(派閥)の加盟議員は48名だが、同調議員も含めると、その勢力は100名を超えるとみられる。下院共和党議員は234名で、この議員集団を無視して議会運営はできないのが実情である。さらに共和党支持者の58%がティーパーティ派を支持している(2013年12月のギャラップ調査)。

次ページブラット候補の勝因は?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 親という「業」
  • コロナ後を生き抜く
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
正規と非正規「格差訴訟」<br>判断が分かれた最高裁判決

非正規労働者が年末年始の待遇や病気休暇などについて正社員との格差是正を訴え、最高裁は格差は不合理で違法とする判決を出しました。一方で賞与や退職金についての格差是正はほぼ全面的に退ける判決も。非正規労働者の待遇は改善するのでしょうか。

東洋経済education×ICT