「お笑い第7世代」台頭が示すテレビの劇的変化

従来の価値観では視聴者に受け入れられない

自らの世代を「第7世代」と名付けた霜降り明星のせいや(左)と粗品(写真:つのだよしお/アフロ)
2020年は、ダウンタウンの影響をあまり受けていない世代とも言われる「お笑い第7世代」の活躍が目立った。それはいくつかの点で、テレビが新しい時代に入ったことを示唆している。気鋭のテレビウォッチャーがその実相を解説する。

テレビを席巻する第7世代のタレントたち

「いつも同じ人が出ていて代わり映えしなくて飽き飽きだ。つまらない」

こういった言葉はテレビ批判をする際の常套句で、それこそ聞き飽きた感があるが、事実としてほとんど固定化されていたことは否めない。その時々に旬なタレントが入ってきたりすることはもちろんあるが、それが劇的にテレビの風景を変えることにはならなかった。特にお笑い芸人の高齢化は限界に達していたと言えるだろう。

『GALAC』2021年3月号の特集は「キャスティング新時代」。本記事は同特集からの転載です(上の雑誌表紙画像をクリックするとブックウォーカーのページにジャンプします)

だが、大きな変化の兆しを感じたのが2020年だ。「お笑い第7世代」の台頭である。

ニホンモニターによる「2020テレビ番組出演本数ランキング」でも、上位のほとんどが帯番組のレギュラーを持つタレントで占められるなか、9位にお笑い第7世代のリーダー格である霜降り明星の粗品がランクイン。16位には相方のせいやも入っている。

女性タレント部門には5位にフワちゃん、7位、8位、10位に3時のヒロインの3人(上位から福田麻貴、ゆめっち、かなで)と半数近くを占めた。

また前年との増加番組数を元にした「ブレイクタレントランキング」では、1位のぺこぱを筆頭に、フワちゃん、3時のヒロイン、四千頭身、ティモンディ、エイトブリッジ、ぼる塾と、当然ながら第7世代と呼ばれる芸人たちが席巻している。

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