「奇抜すぎて」普及しなかったレトロ家電7選 電動消しゴムに卓上噴水、テレビ型ラジオなど

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お裁縫の「電化」狙った電動ハサミも登場

早川(現 シャープ)
自動ハサミ「クイッキー」
EV-990 昭和36年 1,750円
『決定版 増田さんちの昭和レトロ家電』より

「シャープ自動ハサミは、日本で初めてシャープがおおくりする画期的な新製品です」。

シャープがお台所の電化の次に考えたのが「お裁縫の電化」でした。ハサミのように刃をザクッと大きく上下に動かして布を切るのではなく、バイブレーターで刃をブ~ンと微振動させて切るイメージです。

牛乳1本が12円の時代に1,750円……。牛乳約150本分と高価ですが、複雑な曲線が自由に、またホツレなくきれいに切ることができると、縫製業者やデザイナーさんなどに発売当初、結構売れたようです。

消しゴムが回転!!

東芝
乾電池消しゴム
BE-1 昭和36年 780円
『決定版 増田さんちの昭和レトロ家電』より

先端の消しゴムを回転させて文字を消す仕組みの「乾電池消しゴム」です。消すというよりも、砂消しゴムで文字を削るというイメージでしょうか。

取扱説明書には「瞬時に、きれいに、なんでも消せる」とありますが、瞬時には消えへんやろ!なんでもといってもマジックはどうなんや!ちょっとツッコミが入りそうですね。

細かい作業の設計やデザイン関係で需要がありました。

東芝ではこのBE-1に始まりモデルチェンジを重ねながら、平成に至るまで長く製造されました。

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