某ファミレス「人気ピザ」とチーズの裏側 日本人だけが喜んで「ニセモノチーズ」を食べている

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来週、寿司チェーン店に覆面取材!次回は「豪華エビ天立ち食いそば」の裏側

(後日談)
N君:ファミレスは今回で最後にして、次は何を取り上げましょう?
河岸:みんなが好きなイタリアンがいいんじゃない? 「某イタリアン・チェーン店『人気ドリア』の裏側」とか。
N君:「このドリアはチーズとホワイトソースがひどすぎる。イタリア人が食べたら怒り出すよ」というやつですか?
河岸:そう。原稿段階ではもっと強い表現だったのを、あまりに過激だから表現を少し和らげたんだよね。
N君:でも新刊に詳しく書いたので、ほかの店にしましょうよ。読めば、どこのイタリアン・チェーン店か、わかる人にはわかりますし。それに、あまりに過激な内容なので、ネット上で大騒動になりますよ。ただでさえ、今でもネットの掲示板で「リアル『美味しんぼ』だ」とか「N君は実在するのか」と騒がれていますし……。
河岸:でも騒いでくれるのはいいことなんじゃない? 「外食の裏側」を知ってもらうひとつのきっかけになると思うし。じゃあ、次は回転寿司にしようか。大手回転寿司チェーン店の食べ比べ。
N君:いいですね! ついでに、テレビで「話題」の寿司チェーン店にも行ってみましょうよ!

 

というわけで来週、N君とともに寿司チェーン店の食べ比べに行くことになりました。その覆面ルポは次々回に紹介するとして、次回は「豪華エビ天立ち食いそば」の裏側を取り上げたいと思います。

なぜなら、今回の「ニセモノ食品」のもうひとつの代表例が「立ち食いそば」だからです。そばなのに、そば粉は1~2割で、残りの8~9割は小麦粉。だから安いけど、もはや「茶色いうどん」と呼ぶべきシロモノといった話をしたいと思います。

先ほど述べた「某イタリアン『人気ドリア』の裏側」については新刊の中で詳しく書いているので、興味がある方はご覧ください。「なぜパスタが注文してすぐに出てくるのか?」という裏側から、「メニューの誇張表現がひどすぎる」という私の感想まで詳しく解説しています。もちろん、今回、取り上げたチーズの問題も書いています。

ぜひみなさんも「外食の裏側」を知ったうえで、今日から使える「安くてうまいものを食べるスキル」を身に付けてください。

新刊はこちら→『「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。』(Kindle版はこちら

河岸 宏和 食品業界を知り尽くした男

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かわぎし ひろかず / Hirokazu Kawagishi

食のプロや業界関係者のあいだで「食品業界を知り尽くした」と言われる男。大手ハムメーカー、大手卵メーカー、大手スーパー&コンビニ、数々の食品工場での勤務経験から「肉のプロ」「卵のプロ」「スーパー・コンビニのプロ」とも呼ばれる。

1958年、北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、「農場から食卓まで」の品質管理を実践中。「食品安全教育研究所」代表。
これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハム・ソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け惣菜工場、卵加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。

著書に『スーパーの裏側』(東洋経済新報社)、『ビジュアル図解 食品工場のしくみ』(同文舘出版)などがある。
ホームページ「食品工場の工場長の仕事とは」を主宰。 
毎週発行している無料メルマガは、食品問題や事件が起こったときにすぐに解説するなど好評を得ている。

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