本を読むのが「遅い人&速い人」の決定的な違い 誰でも速読が可能になる「たった1つ」の仕草

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

言葉も記号だ。人間は言葉の95%を読む前に見ているという。その言葉は発音しなくてもいい。「――」や「……」を発音する必要がないように。音にしなくても見ればわかるのだ。

重要なのは、その言葉が表している意味だ。そして意味はたいてい、イメージのほうがうまく表せるし覚えられる。この考えを理解することが、サブボーカライゼーションを減らす第一歩になる。

指を使って読む

子どもの頃、「文字を指で差しながら読んではいけません」と言われなかっただろうか? 

そうすると読むのが遅くなるという昔からの思い込みもある。けれど子どもが自然とそうするように、指をガイドに使えば視線を文字に集中させられる。目は動くものに引きつけられるので、指を使って読むとむしろ速度が上がるのだ。

研究により、指を使って読むと、読書速度は25%から100%上がるとわかっている。練習するほど結果もよくなる。車のハンドルを初めて握るときに似て、最初は少し違和感があるかもしれない。しばらく辛抱して続けてみよう。スキルを初めて磨くのは、あとで適当にやっつけるよりも労力がかかるものなのだ。

指を使いながら読むと、触覚という別の感覚も学習プロセスに組み込まれる。嗅覚と味覚に強いつながりがあるように、視覚と触覚も密接に結びついている。子どもに何か珍しいものを見せたことがあるだろうか。その子は本能的に触りたがったはずだ。

また、指を使うと逆行が大幅に減る。この練習をすると読む速度が上がるのはそのためでもある。目は自然と動きを追うので、指を先へ動かせば、視線が前に戻りにくくなる。

指を使って読む練習をしよう。このテクニックを覚えるだけで、読む速度や読解力が大きく上がり、学習にも目覚ましい変化が起きる。指が疲れたら、腕全体を動かして練習しよう。腕の筋肉のほうが大きいので、指よりは疲れにくいだろう。

読書と学習のリミットから解放されると、信じられないほどの自由が手に入る。学ぶ力を最大限に使える人は、達成感を味わいながら、どんなタスクや困難にも負けない自信をもって世界を謳歌できる。

ぜひ皆さんにも挑戦してみてほしい。

ジム・クウィック ブレインコーチ

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Jim Kwik

記憶力の改善、脳の最適化、加速学習の分野で知られる世界的エキスパート。幼少期に負った脳損傷により学習困難に悩まされるも、脳のパフォーマンスを劇的に高める手法を開発。以来、人々の真の能力と脳力を引き出す手伝いに人生を捧げている。脳コーチング歴20年以上。学生、高齢者、起業家、教育者から、ハリウッドの大物、プロスポーツ選手、政治主導者、ビジネス界の重鎮、法人顧客(グーグル、ヴァージン・グループ、ナイキ、ザッポス・ドットコム、スペースX、ゼネラル・エレクトリック、20世紀フォックスほか)、国際連合、カリフォルニア工科大学、ハーバード大学、シンギュラリティ・ユニバーシティなどの機関まで実績は多岐にわたる

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事