ルポ 戦場出稼ぎ労働者 安田純平著
イラク戦争の大きな特徴に「戦争の民営化」が挙げられる。
米国防総省や米国務省などと請負契約を結んだ民間企業が物資輸送や警備、給食、洗濯、基地建設、車両整備、スポーツジム運営から「テロリスト」容疑で拘束したイラク人の尋問に至るまで、あらゆる分野で戦争の推進を担う。
そこで働くのは世界中から集まった貧しい出稼ぎ労働者だ。むろん彼らは軍人としての訓練など何一つ受けていない。
本書は2002年からイラク取材を続けてきたフリージャーナリストの著者が、自ら出稼ぎ労働者となって体験した戦場労働のルポルタージュ。
安い労働力なくしてはもはや成り立たない現代の戦争と、それを支える戦争ビジネスの実態を赤裸々に描く。
集英社新書 756円
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