ドトール、スイーツ系ドリンクで新展開 「リーズナブル、ファッショナブル、ヘルシー」で勝負

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開放的で店内が明るい「白ドトール」

イメージを刷新する「リブランディング」の施策も進む。ドトール店舗の改装や、新しい業態の展開だ。

中でも力を入れているのが、従来のやや薄暗く落ち着いた店内から、明るく開放的な店舗への改装だ。旧来の店舗を、顧客調査に基づいて機能的な店舗レイアウトへと進化させており、この新しい店舗は、「白ドトール」と呼ばれている。

3つのゾーンに客席を分けた白ドトール

その名にふさわしく、清潔感を打ち出した白い外壁に、より開放感を感じさせる内装。客席調査に基づいて「クイック」「ワーク」「ゆったり」と、3つのゾーンに区分した店内になっている。

ちょっと立ち寄りたい、仕事をしたい、ゆっくりコーヒーを飲みたい、といった用途別に席を並べ、椅子やテーブルもそれに適したつくりとすることで、さまざまな「過ごし方」をお客に提供する。また、ガラスパーテーションとエアカーテンによる完全分煙、調光のこだわりなど、より居心地のよい空間を目指した。とはいえ、回転率そのものは「以前より高まっている」(広報部担当者)という。

ドトールは2007年に日本レストランシステムと経営統合、ドトール・日レスホールディングスとして、さまざまな新しい展開を打ち出してきている。2014年2月期の売上げはドトールグループだけで734億9500万円(前期比3.7%増)、セグメント営業利益は39億8300万円(同14.3%増)。スタバ、タリーズなど1990年代に相次いで登場したシアトル系のチェーンよりも早くからチェーン展開をしてきたことから、「新しくはないお店」という印象を持つ読者も多いだろうが、実際には、新メニュー、改装などにより、進化が続いているのである。

圓岡 志麻 フリーライター

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まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

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