西武が拍車をかける池袋の大改造計画 駅舎リニューアルに加え、旧本社建て替えも

拡大
縮小
画像を拡大
トイレには着替えスペースを設ける(写真はBIGBOX高田馬場の導入例)

さらに、他線からの乗り換え口には「ゲート」を作り、西武沿線の入り口だということを明確化する。

ほかにも、トイレに着替えが可能なフィッティングスペースなどを設け、生活のオン(通勤、通学)とオフ(旅行やレジャー、買い物など)を切り替える場を提供する。若林久社長は「池袋は変身する。お客さんには池袋で変身してもらう」と力強く語った。

また、駅のホームには、西武鉄道では初めてとなるホームドアを設置する。特急ホームには、屋根をつけるなどの改装を施す予定だ。

完成は2016年3月を予定しており(ホームドアは2017年度中を予定)、リニューアルには総額61億円を投じる。同社の年間設備投資額は180億~190億円前後で、「1つの駅にこれだけの資金を投じることはこれまでなかった」(西武鉄道広報)規模だという。

ビックリガードを大規模ビルが跨ぐ

しかし、西武グループが池袋で手掛けるリニューアルは、これだけではない。西武HDが発表した池袋旧本社ビルの建て替え計画がそれだ。

画像を拡大
線路をまたいで大規模ビルが建設される

西武池袋駅の南側、いわゆる「ビックリガード」付近に位置する旧本社ビルは、2012年に建て替え計画が発表されていた。だが、線路の反対側の自社保有地を有効活用させるため、線路の上を跨ぐようにビルを作る計画へ変更した。

延べ床面積は4.3万平方メートルと、従前の倍近い面積を確保できる計画。完成時期は当初予定の2016年度から2018年度へとずれ込むことになるが、15階程度と予想される大規模なオフィスビルが駅前に誕生する予定だ。

次ページ大規模投資の狙いとは?
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT