4期連続減益に、ゴマ油「かどや」の苦境

老舗企業を襲う世界的な原料高騰の波

1858年創業、ゴマ油で国内最大手のかどや製油に強烈な逆風が吹いている。原料となるゴマの価格が高騰。同社は今2014年度の営業利益は前期比約16%減の14億円となる見通しを発表。2011年度から4期連続の減益と厳しい状況が続いている。

ゴマ相場が高騰している大きな原因は中国にある。日本は国内の消費量の多くを輸入でまかなっている。

中国はインドに次ぐゴマの生産地であり、以前は日本も中国のゴマを大量に輸入していた。しかし経済成長に伴う富裕層の増加で、ゴマの需要が拡大。一大生産地でありながら、2013年の輸入量は44万トンと世界最大の輸入国となっている。中国以外でも、中東やヨーロッパなどでは高い栄養価が注目されて需要が拡大している。

一方、ゴマは収穫がほとんど手作業で手間がかかるため、生産をやめて他の作物を栽培する生産者が増えていた。需要の拡大と単価の上昇で、今後はゴマ生産者が増える可能性はあるが、それがすぐに生産量の増加につながるわけではない。

価格転嫁が十分にできず

日本特有の事情もある。世界最大の生産地であるインドのゴマは、残留農薬濃度が日本の基準に合わないことが多く、輸入量を増やしにくい。さらに、円安が追い打ちをかけ、2013年度は輸入ゴマ1トンあたりの値段が約18万円(財務省貿易統計)にのぼった。前年度比でおよそ5割の増加だ。かどやではこうした傾向が今年度も続くとみている。

かどやの売上高のうち約8割はゴマ油が占める。そのうち半分を占める家庭用製品は業務用と比べると採算も良く、利益への影響が大きい。原料高を吸収するため、昨年も2度の値上げを行ったが、予想以上に消費者の反応が厳しく、前年度と比べて2割近く数量が落ちた。同時に量販店ではなかなか値上げを受け入れてもらえず、価格転嫁も十分にできなかった。

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