プログラミング授業の作り方と教材選びの要諦 ロボット?アンプラグド?教科との連携は?

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「Scratchなどは非常にすばらしいソフトですが、苦手意識のある先生から見ると、自由度が高いゆえ、単元に即した教え方がしにくいのが難点です。そこで、先生にとってより教えやすく、子どもたちにとっては迷いにくい教材を提供したいと考え、ドリル型プログラミング教材アプリ『プログル』を開発しました。『みんなのコード』の研修を受けて高度な授業を展開している先生からも、『同僚の先生へプログラミング教育の魅力を伝えるのに適している』と評価いただいています」(利根川氏)

無料でログインもインストールも不要な「プログル」は90万人以上が利用。理科は「電気」、算数は「多角形」「公倍数」「平均値」「最頻値」「中央値」のコースを用意している。特徴的なのは、課題をクリアしたタイミングで次のレベルの課題が出てくるように設計されているところだ。

「児童一人ひとりのペースで進められますし、先生がいちいち課題を提示する必要もありません。どこでつまずいているかも一目でわかるため、教室を迂回して必要に応じて教えることもできます。まず入口として自由に使っていただき、慣れたらより自由で多様なロボットや高度なプログラミングの学びにステップアップしていただければと思います」(利根川氏)

数多くの授業を経験してきた3氏でも、それぞれアプローチが異なるプログラミング教育。だからこそ、学校やクラスの状況に応じて使い分けられるともいえる。連載4回目で紹介する「実践でのトラブルとその対処法」とも併せてぜひ参考にしていただきたい。

第1回独学?習う?プログラミング授業の準備と現実<教員のスタンス編>
第2回中高を視野に「プログラミング授業」は小1から<授業設計の基本思想編>
第4回 「プログラミング授業」意外な落とし穴と対処法 <ICT支援員編>
第5回 プログラミング「理解ない管理職」の巻き込み方 <コミュニティ編>

プログラミングをどのような授業で扱うか
【総合をオススメ】

「算数の正解を導き出すことにプログラミングの必然性はありませんから、無理が生じてしまう」松田孝
【教科と総合の使い分け】
「理科の『電気の利用』と絡めて『総合』の時間で『便利な電機製品を考えよう』など」加藤直樹
【(どちらかというと)教科をオススメ】
「公教育であるなら、既存の教科の単元でプログラミングを活用することに一定の必要性はある」利根川裕太

(注記のない写真はiStock)

制作:東洋経済education × ICT編集チーム

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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