「五輪で5個メダル」武田美保さん語るコーチ論 私が恩師に学んだ事、子どもたちに伝えたい事

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そんな厳しい鍛錬をくぐり抜けてきた武田さんだが、今の子どもたちに必要なことについてはどう考えているのだろうか。

「勉強や学校以外の楽しいことを見つけたほうがいいなと思いますね。そこで突破すべき壁を乗り越え、自分で問題を解決するという体験をする。その体験の積み重ねが胆力をつけることにもつながると思うからです。もし学校でいじめを受けていても、学校以外に拠り所があれば、その仲間と共にいじめを克服する機会を得ることができるかもしれません。だからこそ、私は子どもたち全員に、何らかの形でスポーツをやってほしいなと思っているんです。体を動かすことは、想像しているよりも自分の限界を知ったり、課題を体感しやすく、克服したときの達成感を得やすいからです。生きている実感を感じやすいとも言えますね。また、チームで活動すれば、自分だけでなく、他人の気持ちを思いやる心も育てることできる。それが結果として勉強することにもよい影響を与えると考えています」

武田美保(たけだ・みほ)
1976年9月13日京都府生まれ。元女子アーティスティックスイミング(旧:シンクロナイズドスイミング)日本代表選手。5歳から水泳の名門、京都踏水会にて水泳を始め、7歳からシンクロコースに転向。 13歳の時に、井村シンクロクラブに移籍。ジュニアの日本代表に入る。17歳でナショナルA代表入り。1997年より立花美哉選手とデュエットを組み、 その後日本選手権7連覇を果たした。 2001年世界水泳福岡大会ではデュエット、金メダル。 アトランタ、シドニー、アテネの3つのオリンピックに出場し、銀・銅合わせて5つのメダルを獲得。 日本人女子選手個人が持つメダル数ではデュエットパートナー・立花美哉氏、谷亮子氏と並び、歴代1位。 引退後は、地元三重でのアーティスティックスイミング指導や、アーティスティックスイミング解説、執筆の傍ら、全国各地でさまざまな講演活動を行うほか、TOKYO2020聖火リレー検討委員会委員も務める

(注記のない写真は尾形文繁撮影) 

制作:東洋経済education × ICT編集チーム

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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