地方創生成功の鍵は穏やかなカオスを作ること

100人の革新者を発掘したプロジェクトの要諦

仲山:僕は異分子人材のことを「際者(きわもの)」と呼んでいます。変化というのは、つねに中央ではなく際で起こるものです。なので、際と際が混じり合うようなエリアを好んでうろうろし、化学反応が起こりやすくなるようなふるまいをする人のことです。そういう人は、組織からちょっと浮いていて「変わったやつ」と思われていることが多いので、そういうニュアンスも含めての「際者」です。

最後の「計画的偶然」は、セレンディピティやプランド・ハップンスタンス(計画された偶然理論)と呼ばれるものです。計画を立てて達成のために突き進むのではなく、偶然起こった出来事を受け入れながら「いまここ」を夢中で過ごすうちに、よい流れに運ばれて思っていた以上の場所にたどり着くようなスタンスです。

100人の革新者はみな異分子

齊藤:この方程式は、イノベーション・プログラムにも当てはまると思います。仲山さんが書いてくださった言葉は一見非常に謎めいていますが、僕にとっては納得感の強いものでした。

全国から集めた100人の革新者こそ異分子です。また、プログラムに参加しているメンバーも、僧侶や漁師、花屋、地域おこし協力隊など、あらゆる分野から集まっています。個性豊かな人たちが、半分計画的で半分偶然によって出来上がるセッションをやるのですが、これによって面白い化学反応が発生するんです。

余白については、「真剣な余白」が必要です。何かを生み出そうという真剣さとともに、時間という意味でもコミットメントという意味でも、ある程度の余白を持って参加することが大切だと思います。

このプログラムは、別名「ミステリープログラム」と呼ばれていて、最後に驚くような結果が出るんです。でも、100%偶然、100%仲良しコミュニティーでやると、穏やかなカオスは発生しません。ここが非常に面白いところですね。

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