ランチひとつ、理由がないと選べない男性たち
こうしたシーンを目の当たりにすると、男性たちはこぞって「だから女は感覚的で困る」「言うことに一貫性がない」などと批判しますが、それは一方的というもの。それこそ男女の違いに「いい・悪い」はありません。
むしろ男性のほうが、理屈に頼りすぎているきらいがあります。男性は、自分の感覚に自信が持てないばかりに、つい理屈でものを考えようとします。
たとえばランチひとつにしても、女性のように「今日のランチは『なんとなく』そばの気分だな」とは考えず、「昨日はサンドイッチだったし、その前はカツ丼だった。その前は……」と数日間のランチメニューを洗い出し、「……だから、久しぶりにソバを食べるのがいちばんいいだろう」という結論にたどり着くのです。
さらに「今日は暑いし、あの店なら会社の人間に会うこともないし、ゆっくりできそうだ」などと付け加えることもあります。理屈が通っていないと、行動に移せないのです。
そんな男性に対して女性は、「何をウダウダ言ってるんだろう」とイライラします。「それくらい考えなくてもわかるでしょ」というわけ。
確かにビジネスを行ううえでは、明文化されたルール・基準があったほうが楽チンです。でないとみんなで意志共有できない。ですが、そのことを自明の理と信じ込んで、当たり前のように相手にも要求しないよう、気をつけたいものです。
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