男性が一生理解できない、女の価値基準 女の「カワイイ」に理由があると思ったら大間違い

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ランチひとつ、理由がないと選べない男性たち

こうしたシーンを目の当たりにすると、男性たちはこぞって「だから女は感覚的で困る」「言うことに一貫性がない」などと批判しますが、それは一方的というもの。それこそ男女の違いに「いい・悪い」はありません。

むしろ男性のほうが、理屈に頼りすぎているきらいがあります。男性は、自分の感覚に自信が持てないばかりに、つい理屈でものを考えようとします。

たとえばランチひとつにしても、女性のように「今日のランチは『なんとなく』そばの気分だな」とは考えず、「昨日はサンドイッチだったし、その前はカツ丼だった。その前は……」と数日間のランチメニューを洗い出し、「……だから、久しぶりにソバを食べるのがいちばんいいだろう」という結論にたどり着くのです。

さらに「今日は暑いし、あの店なら会社の人間に会うこともないし、ゆっくりできそうだ」などと付け加えることもあります。理屈が通っていないと、行動に移せないのです。

そんな男性に対して女性は、「何をウダウダ言ってるんだろう」とイライラします。「それくらい考えなくてもわかるでしょ」というわけ。

確かにビジネスを行ううえでは、明文化されたルール・基準があったほうが楽チンです。でないとみんなで意志共有できない。ですが、そのことを自明の理と信じ込んで、当たり前のように相手にも要求しないよう、気をつけたいものです。

五百田 達成 作家、心理カウンセラー

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いおた たつなり / Tatsunari Iota

米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー、株式会社 五百田達成事務所代表。35万部を突破した察しない男 説明しない女シリーズ、『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション心理」「職場の人間関係」を主なテーマに執筆や講演を行う。

 

 

 

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