フォレスターが「今さらターボ」を搭載した訳

燃費性能大幅アップもまだ届かない規制水準

フォレスターのターボエンジン搭載車「SPORT」。価格は328万9000円(写真:SUBARU)

2020年10月22日に、スバルのSUVである「フォレスター」がマイナーチェンジを行った。主な内容は、パワートレインの変更だ。

従来の2.5リッター水平対向NAエンジンと、2.0リッター水平対向エンジン+電気モーターのハイブリッド「e-BOXER」という構成のうち、2.5リッターのほうを新開発した1.8リッター水平対向ターボエンジンに変えたのだ。

ここでポイントとなるのは、新たに追加されたのが、電動化も何もされていないターボエンジンであることだ。

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この新型エンジンは、10月に発表されたばかりの新型「レヴォーグ」で初採用となり、フォレスターへの搭載が第2弾となる。

一見すると、ハイブリッドではなく、ただのターボエンジンを今さら採用するのは、世界的な燃費規制強化の流れに逆らっているように思える。しかし、それは間違いだ。実のところ、今回のマイナーチェンジでフォレスターの燃費性能はしっかりと向上しているのだ。その理由は、新型エンジンそのものにある。

40%と業界最高レベルの熱効率

新型エンジンは「CB18型」と呼ばれる、まったくの新開発。既存のエンジンの改良ではなく、燃焼室の容量(ボア×ストローク)、燃焼室同士のピッチ、燃料噴射装置の設置場所、燃料の燃やし方(リーン燃焼)まで、すべてを刷新している。また、カウンターシャフトを薄くするなどして、エンジンの全長自体も短くなった。

その性能は、旧型レヴォーグに搭載されていた1.6リッター水平対向ターボエンジン(FB16型)や、これまでもフォレスターに搭載されていた2.5リッター水平対向NAエンジン(FB25型)よりも優れている。スペックを見比べてみれば、その差は一目瞭然だ。

旧型レヴォーグの1.6リッター水平対向ターボエンジン(FB16型)は、最高出力125kW(170馬力)/最大トルク250Nm、JC08モード燃費16.0km/L。

「SPORTS」はデュアルマフラーや専用18インチアルミホイールを装着(写真:SUBARU)

旧フォレスターの2.5リッター水平対向NAエンジン(FB25型)は、最高出力136kW(184馬力)/最大トルク239Nm、JC08モード燃費14.6km/ L、WLTCモード燃費13.2km/L。

それに対して新型の1.8リッター水平対向ターボエンジン(CB18型)は、最高出力130kW(177馬力)/最大トルク300Nm、JC08モード燃費16.5km/L、WLTCモード燃費13.6km/L(新フォレスター)となる。

熱効率は、業界最高値にほぼ近い40%にも達するという。つまり、レヴォーグと比較すればパワーがアップしており、フォレスターでいえば燃費が向上しているのだ。

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