「死んじゃおうかな」をとにかく抜け出す処方箋 愚痴・弱音・泣き言をただただ書き続けてみる
今回はそんなマジでヤバい、基本的には何もできない、もうホントに死んじゃう一歩手前くらいのギリギリな状態のとき、そこから抜け出し、とりあえずフラットな状態まで持っていく方法をご紹介します。
愚痴・弱音・泣き言をきちんと吐き出す
日本の10〜30代の死因の第1位は自殺です。15〜34歳の死因1位が自殺なのはG7で日本だけというデータがあるのですが、それからもわかるとおり、日本の若い人はメンタルの不調に陥りやすいのかもしれません。なかでも男性の自殺率は、女性の2.5倍です。
一般的に、愚痴・弱音・泣き言を言わない、自分のことは自分でなんとかする、というのが「男らしい」とされているためか、男性は心のうちをあまり他人に語りません。私はずっと男性社会で生きてきましたが、本当に愚痴を吐く人って少ないと思います。私相手だからかもしれませんが、せいぜい、ものすごく酔っ払って、ようやくポツリポツリと愚痴る程度です。
逆に、女性は家族や恋人、上司などの愚痴や仕事の弱音・泣き言をネタに、素面だろうが立ち話だろうがパッと盛り上がれる人も多い気がします。
実際、アメリカ・メリーランド大学の研究によると、男性が1日に発する単語数は平均7000語に対し、女性の場合は平均2万語と言われています。女性は、男性の約3倍しゃべるんですね。
ここから先は単に私の持論なのですが、会話量(吐き出す量)と自殺リスクには相関関係があるのではないかと。
というもの、これまでの私の経験でも、メンタルがヤバいときというのは、忙しいときでも悲しいことがあったときでもなく、「絶対に、死んでも、この仕事は自分でやり遂げなければならない」「自分のせいで、関係者に迷惑をかけてしまった」「期待を上回る圧倒的な成果を出さなければならない」みたいに、1人で抱え込んでいるときでした。
こういうときって、大抵、「なんとかするための対策」ばかりに頭がいっていて、口数が減って人前に出なくなっています。
そういうヤバいときのメンタルを回復させたのは、一人暮らししていたころは「日記」であり、実家暮らし中の今は「母とのおしゃべり」でした。
いずれも、愚痴・弱音・泣き言を含め、自分の頭の中のものをそのまま吐き出す作業という点で共通しています。