脱サラでつまずく人には耳が痛い不都合な真実 軽々と「独立開業の道」を選んでも苦しむだけ

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1人で穴あき屋根なしのボートを漕ぎ、冬山の断崖絶壁を登る覚悟はできていますでしょうか? 「のんびりマイペース」は、大成功してから考えることなのです。

家族を説得する方法

もし、あなたが独立や副業を選ぶとしたら、家族にどう宣言するか? これは「邪魔されたくないが、ギスギスしたくもない」が本音ですよね。とくに会社を辞めてフリーになるとは、なかなか言い出せない。副業にしても、本業で特別な実績を上げていない人は、家族に悲観的な見方をされるのが普通です。

持つべき意識としては、新企画のプレゼンととらえていただければと思います。企画の意図、競合相手、成功事例、売り上げの見込み、必要コスト、リスク、リスクヘッジなどを盛り込んだ企画書を実際に作り、ご家族に見せてください。銀行に融資をお願いする場合に、今後の事業計画書を作成するのと同じで、当たり前の作業です。そのうえで、扶養家族(パートナーや子ども)に真剣に伝えて「本気で反対」されたら、賛成が得られるまではやめておきましょう。

なぜか。1つ屋根の下、身近で長年見てきた人たちの目は、本人が思うより正確です。フリーや副業というスタイルが、もしくは選んだ業種が「現在のあなたには向いていない」ということです。

正確に理由を聞いてみてください。「子どもが〇〇歳になるまで待って」「景気がよくなるまで待って」なら問題はタイミングだけ。「その性格ではフリーは絶対無理」「副業に手を出すと本業がおろそかになる」なら、性格改造と生活態度の改善が必要です。「これまでもいろいろ目をつむってきたが今回はもう我慢ならない」なら、過去に何かをやらかしてきており、ヤブヘビだったということで、それは自業自得……。

扶養家族からすれば、本人たちの生死がかかっていますから、真剣に賛否を検討してくれるはずです。

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