リモートで「感じがいい人とそうでない人」の差 相手への印象を劇的に変えるアナウンサーの技

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オンライン用の照明は、たくさん発売されていますので、ぜひ購入して、照明を使って、画面の前に立ってください。ものによっては、シミやシワも消えて、写真を加工するアプリのようにきれいになるものがあります。

照明とあわせて、画面映りが良くなる洋服も選んでくださいね。自分に似合う・似合わない洋服と、画面で映える・映えない洋服は、まったく別物です。似合っていることが大前提ですが、写真や動画に撮ると、「なんとなく野暮ったい」「顔が沈んで見えてしまう」という洋服があります。その洋服を着ることによって、自分の顔がパッと明るい印象になるような洋服を選ぶといいでしょう。

細部にまでこだわる! 「背景」の選び方

会社でプレゼンする場合、リモートワークで自宅からプレゼンする場合など、プレゼンする場所はさまざまかもしれませんが、画面の向こうの人には関係のないことです。どこにいても、いつでも、同じパフォーマンスでプレゼンできるように、準備する必要がありますが、背景はどうすればいいでしょうか?

オンラインでのミーティングなどをすると、後ろがカーテンの人や、洗濯物が映っている人がいたこともありますし、生活感満載の背景を見かけることがよくあります。プレゼンやセミナーなど、初めての人にオンライン上で会うときに、生活感満載はよくないですね。番組や動画を制作するときは、背景、文字のフォント・大きさなど、人物以外の印象にも注意を払うことが必要です。

オンラインでプレゼンする場合、人物以外に配慮できるものがあるとしたら、背景です。最近では、バーチャル背景を選択できるものがほとんどですので、シンプルだけど、自分のプレゼン内容に合っている、画面の向こうの人が内容に集中できる背景にするといいでしょう。

同じ会社で、たとえばシリーズで不特定多数の人向けにセミナーなどをする場合は、みんなで同じ背景を使うと、画面の向こうの人にシリーズものであることが伝わります。毎週放送している番組や、定時に始まるニュースなども、その番組のカラーを背景や文字などで見ている人に伝えることで、シリーズものなんだな、という印象を与えます。

プレゼンする人が複数人いるときも、オンラインの画面上で、同じ背景で映るようにすると、見ている人にとって、とてもわかりやすいですし、親切ですね。

バーチャル背景が選べないのならば、シンプルな白い壁などが、画面の向こうの人の気を散らす心配がないので、安心です。背景をシンプルな白い壁にして、画面の横に花瓶に活けた花を飾っているような人もよく見かけますね。これは好みにもよるので、いろいろ試してみてください。

長く講師業をしている人が、動画撮影のために、カメラに向かって話すことになったら、まったく話せなくなる人がほとんどだと、聞きました。カメラの前は、人前とはそれだけ違う、特殊なことなんですね。プロンプターと呼ばれる機材で、カメラの前に文章を出していても、その文章を少しずつしか読めなくなってしまう人もいます。

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