「e SKYACTIV-X」試作車に見たマツダの環境戦略

カーボンニュートラル時代への変革が始まった

マツダの美祢自動車試験場で試作車を試乗した(写真:マツダ)

CO2の排出量と吸収量とがプラスマイナスゼロになる「カーボンニュートラル」時代のクルマについて、マツダはどう考え、どう行動しようとしているのか。改良されたマツダの次世代エンジン「e SKYACTIV-X」を搭載した「MAZDA3」に試乗しながら、マツダの未来を考えた。

10月下旬、秋吉台にほど近いマツダ美祢(みね)自動車試験場(山口県美祢市)に到着すると、6台の「MAZDA3ファストバック」が走行準備を整えていた。このうち、3台は「SKYACTIV-X」搭載の現行車で、残りの3台が2021年1月初頭に発売予定の「e SKYACTIV-X」を搭載する試作車だ。試作車と現行車のそれぞれ1台は、6速MT車である。

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試乗は、サーキットコースを2周する。ここは2006年まで「MINE(みね)サーキット」として、スーパーGTやスーパー耐久、フォーミュラ・ニッポンを筆頭とした日本のトップカテゴリーレースが開催されていた。

今回はサーキット走行が目的ではなく、一般道を想定しているため、コース各所にパイロンを置いて市街地や高速道路での走行シーンを思い浮かべながら走った。次に、サーキットの外周路にあたるワインディングコースを2周。ここでも各所にパイロンを立てて、料金所のETCゲートを想定するなどした。

「マツダらしい走り」とは何か

まずは、6速AT車で現行車を試乗したあと、すぐに試作車に乗り換えた。その後、エンジニアらとの意見交換を経て、6速MT車で乗り比べた。試乗前に想像していた以上に新旧の差を実感できた、というのが率直な感想だ。

端的に表現すると、試作車は「実にマツダらしい走り」になった。

マツダの真骨頂である、「意のままに操る楽しさがあり、走る歓びをダイレクトに感じることができる」「アクセルを強めに踏み込んだ際、トルク感が増していることが直感できる」「アクセル操作でクルマの動きを操ることができる」という要素を感じることができたのだ。これらをマツダは「瞬発力と自在感」と称する。

次ページキーワードは「狙いの燃焼」と「緻密化」
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