原油はやっぱり1バレル=30ドル割れを試す 今のままでは、いずれ価格は下落の方向に

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また、少し古いデータだが、同国の運輸省が発表した全米の自動車走行距離は7月に2624億マイル(前年比11.2%のマイナス)だ。オンラインショッピングの急成長で物流部門での燃料の消費は増えたとはいえ、コロナ以前の水準まで需要が回復するのは、まだかなり先と見ておいたほうがいい。

世界的な需要動向も同様だ。アメリカのエネルギー省が6日に発表した短期アウトルックでは、2020年の世界石油需要見通しが日量9284万バレル、と前年比8.5%の減少。前月からも23万バレル引き下げられるという弱気の内容となった。また13日発表のOPECの月報では日量9029万バレルと前年比で9.49%%の減少。前月からは6万バレルの小幅引き下げとなったものの、一方で非OPEC産油国の生産見通しが32万バレル引き上げられたことから、OPECに対する石油需要は26万バレルの下方修正となっている。

新型コロナウイルスへの感染はここへきて再び拡大傾向にあり、各国で経済活動を制限する動きが出てきている。フランスでは主要都市でレストランの営業が停止、ニューヨーク市では市内を郵便番号によって地区を区切り、ホットスポットと呼ばれる感染者数の多い地区で集会やレストランでの飲食の制限を強化する方針を打ち出した。

こうした動向を見る限り、この先も石油需要を大幅に押し上げるような経済回復は見込めそうにない。仮にワクチンや治療薬の開発が急ピッチで進み、早期に実用化されたとしても、それが需要の回復につながるのは早くても来年春以降の話となりそうだか。国際エネルギー機関(IEA)は13日に発表した世界エネルギー見通しで、新型コロナウイルスの拡大が来年収束に向かったとしても、石油需要がパンデミック以前の水準に回復するのは2023年になるとの見通しを示している。

サウジを中心に、OPECプラスの生産は増加が継続

一方で供給面に目をやると、OPECプラスの生産が徐々に増えつつあるのが気になるところだ。アメリカのエネルギー省のアウトルックでは、9月のOPECの石油生産は前月から日量8万バレル増加した。3カ月連続の増加で、6月時点からは167万バレル生産が増えた計算となる。

OPECの月報では9月に47万バレルの減少となったが、これはUAEの生産が24万バレルの大幅減少となったためで、サウジやイラクなど、ほかの主要国の生産は軒並み増加している。また7月以降の3カ月間では、83.8万バレルの増産となった。9月17日に開かれたOPECと非OPEC産油国の合同閣僚監視委員会(JMMC)では、現在の減産遵守の徹底が表明され、サウジがイラクやナイジェリア、UAEなどこれまでの減産が十分でなかった加盟国を強く非難する場面も見られたが、肝心のサウジが7月以降、大幅に生産を増やしているのが現状だ。

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