「老後資金に満足している人」が50代にしたこと

50代からお金をしっかり貯める5つのコツ

年金生活を安心で豊かなものにするため、50代でしておくべき備えとは?(写真:NOV/PIXTA)

私が編集長を務める雑誌『ハルメク』は、いわゆるシニア女性誌である。読者層はおおむね65~68歳が中心で、いわば“年金もらいたて”世代。夫や自分が仕事を引退し、年金中心の生活に切り替わり、家計の収支が大きく変動するなかで、「えっ、年金ってこれだけしかもらえないの?」と驚いたり、「どんどん貯金が減っていく!」と焦ったり。そんなリアルな姿を取材の過程で目の当たりにすることも多い。

年金生活を安心で豊かなものにするための秘訣は、ズバリ「50代からの備え」だ。単に貯金するという意味ではない。いずれ訪れるリタイヤ後の生活、年金中心の家計をリアルにイメージして、50代のうちから少しずつ暮らしを整えておくことだ。年金受給が始まってから慌ててもできることは限られてしまう。そこで今回は、ハルメクで紹介している“備え方”のなかから、いくつか紹介していきたい。

50代からのお金の使い方・守り方

ハルメクでは2020年に、調査機関「ハルメク 生きかた上手研究所」を通じて「年金とお金の使い方に対するアンケート」を実施した。回答者は55歳から79歳の女性読者839名。年金の受給状況や給与収入の有無、金融資産といった基本的な項目から、毎月の家計簿の収支、節約したい項目、逆に削りたくない支出といったリアルな質問まで、30問近くに記述式で答えていただく長大なアンケートだった。

839名分の回答を分析するうちに、「老後も満足して暮らしている方」には、お金との向き合い方に以下のような共通点があることがわかった。そしてその満足度は、年金額の多寡には関係なかった。

【共通点1】将来使えるお金をしっかりと計算できている

年金生活というのは、たいていの場合「貯金を取り崩す生活」だ。年金収入と今ある貯金を使いながら、100歳まで生きるとしたら、年にいくら、月にいくら取り崩せるのか。早い段階でそのシミュレーションをしておくことで、「少し支出を見直そう」とか「無理のない範囲で仕事を続けよう」といった打ち手を考えることができるし、やみくもに不安がる必要もなくなる。

次ページ年間の「特別支出」という盲点
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • iPhoneの裏技
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 岐路に立つ日本の財政
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
人望のない人は「たった一言」が添えられない
人望のない人は「たった一言」が添えられない
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
30~40代でも起こりうる『孤独死』の過酷な実態
30~40代でも起こりうる『孤独死』の過酷な実態
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
漂流する東芝<br>舵取りなき12万人の悲運

再出発したはずの東芝の漂流が止まりません。再建請負人の車谷暢昭社長が電撃辞任。緊張感が増すファンドとの攻防や成長戦略の構築など課題は山積しています。従業員12万人を超える巨艦企業はどこに向かうのでしょうか。

東洋経済education×ICT