定期券、1駅延ばして「通勤時間を短縮する」裏技 急行停車駅まで戻ったほうが早く着くことも
■京王線・芦花公園→新宿
京王線の芦花公園は新宿から8つ目(新線の2駅を入れると10)の駅だ。各駅停車で新宿方面へ行く場合、例えば8時11分発の本八幡行きに乗ると明大前には8時27分、新線新宿には8時39分に着く。
距離で言えば新宿まで約9km、明大前なら約4kmの割にかなり時間がかかっているが、この列車は八幡山で急行に追い抜かれ、その後の桜上水でも準特急に追い抜かれる。踏んだり蹴ったりな列車である。
そこで同じく芦花公園8時11分発の逆方向の電車、高尾山口行きで千歳烏山まで1駅戻り、ここから8時16分発の準特急に乗ると明大前には8時25分、新宿には8時37分に着く。たった2分の短縮ではあるが、朝の2分は貴重だ。
短縮効果はわずかだがこの区間を取り上げたのは、新宿との間であれば芦花公園も千歳烏山も定期券の額が変わらないためだ。どちらも通勤定期1カ月は6680円。千歳烏山は買い物にも便利だ。区間を延長して損はない。
なんと10分短縮も可能?
■京成線・菅野→日暮里
京成線の菅野は上野から14駅、日暮里からだと13駅。上野方面に行くには普通列車に乗り通すか、20分おきにしか来ない通勤特急に青砥で乗り継ぐかだ。朝のピーク時は基本的に前者となり、おおむね36~40分かかる。
だが、1つ前の京成八幡へ戻って特急または快特に乗ると、なんと10分以上もの通勤時間短縮になる。しかも京成八幡は上下線が同じホームなので乗り換えは非常に楽だ。例えば菅野8時01分発の上野行きに乗ると日暮里には8時40分着だが、菅野8時06発の逆方向の電車(京成大和田行き)に乗り、京成八幡で8時08分発の通勤特急京成上野行きに乗り換えられれば日暮里には8時34分着。5分遅く出て6分早く着ける。
そして、定期代は菅野―日暮里間も京成八幡―日暮里間も1カ月1万2670円で同じだ。差額なしでかなり便利になる。なんといい話だろうか!
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