ローソン巨額損失の謎、チケット拡大があだ

ローソン巨額損失の謎、チケット拡大があだ

コンビニ大手、ローソンの連結子会社で前代未聞の不祥事が発覚した。チケット販売のローソンエンターメディア(LEM)幹部が資金を不正に流用。被害総額は150億円に上るという。

チケットは興行の数カ月前に売り出され、代金は興行終了後に支払われる。販売会社の手元には一時資金が残るため、関係者は「誘惑がある」と語る。今回もその間のカネが狙われた。

LEMによると、コンサート企画会社に支払うチケット販売代金の一部を、プレジールという会社に経由させていた。そのカネがどこかに流用されてしまった。仲介した理由は「協賛金」だったという。

負担減が狙い

人気興行は一般販売前の先行販売であらかた売り切るのが通例。先行販売のチケットを多く獲得するために、チケット会社やコンビニなどが企画会社に協賛金を払うのはよくある。LEMは「プレジールが協賛金を払うことで、LEMの協賛金支払額の減額が見込めた」と説明する。

プレジール経由の効果は絶大だった。サザンやミスチル、福山雅治など完売御礼の超人気チケットの先行販売を次々と独占。辞任したLEMの山岡武史・前代表取締役専務は、業界で知らぬ者はいないキーパーソンだった。

業界関係者が解説する。「仮に大物の先行予約を独占するのに3億円の協賛金が必要とする。LEMで2億円、プレジールで5000万出すから2・5億円にしてくれと交渉したのでは。そして全国の郵便局にあるフリーペーパーのエンタメポスト(以前プレジールが発行)で宣伝されるからと言っていたようだ。興行元にはこれが魅力だった」。

ここ数年は、最大手のぴあがシステムトラブルで失速し、追撃する絶好のチャンスだった。LEMのチケット取扱高は2007年度602億円から09年度約800億円に伸び、ぴあに肉薄していた。

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