人生が好転する「真の居場所」見つけた人の言葉 42歳で実家を出て最高の伴侶を見つけるまで

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『正しく悩む技術 「なんとなく……つらい」あなたを救うヒント』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

――そのお話はとても共感します。仕事でもプライベートでも、いい人と関わっているときは自分のことも好きになれたりするからです。では、現状ではいい人に囲まれていない場合はどうすればいいのでしょうか。

自分がいる場所が違うのかもしれません。私の場合、職場の人たちとは話がまったく合わないと感じていました。でも、心理セラピーを学ぶ人たちの輪に入ったら、話はすごく合うし楽しかった。苦しんでいた私を助けてくれたのもその人たちです。それまでの私は、自分がいるべき場所をちゃんと選んでいなかったことを知りました。

自分が楽しいと思えて、自分のことを大切に扱ってくれる人たちがいるところこそ、あなたの居場所です。その場所は自分で選ぶことができます。

――最後になりますが、杉田さんのご著書『正しく悩む技術』(実務教育出版)の中で、「不完全だからこそ愛されるあなたがいる」という一文が印象的でした。自分では短所だと思い込んでいたことが、他人には何でもなかったりむしろ魅力的に映ったりするものですよね。

もし私が婚活パーティーを催すとしたら、「自分が恋愛でいかにうまくいかなかったのか」「自分のダメなところは何か」を披露し合う会にします。話すことが得意ではない人は筆談OKにして、1番のコンプレックスを出せる場所にするのです。お互いに親近感を持ちやすくなり、簡単に仲良くなれるでしょう。

勇気を持って披露したあなたのコンプレックスをなんとも思わない人も必ずいるはずです。そんな人とのパートナーシップはうまくいくのではないでしょうか。

本当の「居場所」を探そう

人は人の中で変わっていく、いい人がいる場所は自分で選んでいくべき、と杉田さんは強調する。弱みや悩みを安心して打ち明けられる場所、お互いの存在を素直にうれしく感じられる人間関係。それこそが居場所なのだ。

パートナーをそんな居場所の中で見つけてもいいし、見つけなくても問題ない。心が安定して朗らかに過ごせれば、その人なりの魅力を発するようになるからだ。人間関係は自然と広がっていき、よきパートナーとの縁をつなぎやすくなるだろう。婚活で苦戦している人は、「いいパートナー候補」を探すのではなく、自分にとっての「いい人」が集う場所を見つけるべきなのかもしれない。

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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