大事なことを「先延ばしにする人」共通の特徴 自分にとって「緊急ではないが大事なこと」は?
例えば、勤務時間中のネットサーフィン、ダラダラ休憩、ダイレクトメールを読むなど、重要でないことは、周囲に迷惑をかけないかぎりどんどん後回しにしたほうがいいのです。あなたにとって、重要でない仕事を後回しにしても何ら問題はないのです。
一方で、飛び込み営業対応、誰も見ない報告書作成、目的が不明確な会議など、「緊急だけど重要じゃないこと」ばかりしている人は、「先延ばし」をしているといえます。なぜならあなたにとって重要なこと(=先延ばしすると自分の人生や、仕事に重大な損失が生じること)を先送りしている可能性があるからです。それこそが、先延ばしなのです。
先延ばししがちな人の特徴
ただ「緊急かつ重要なこと」を先延ばしする人は、少ないでしょう。なぜなら、これをやると自分もツラいですし、人にも迷惑をかけます。なにより後処理が大変になるだけですから、先延ばししにくい問題かと思います。例えば、顧客からのクレーム対応や締め切り直前の仕事などがこれにあたります。
一方で、「緊急じゃないけれど重要なこと」がまさに先延ばしの対象になる、ついつい後回しにしてしまいがちなものです。例えば、生産性の高い仕事をするための仕組みづくり、業務の見直しと改善、人脈づくり、後輩の育成や指導、健康管理。専門性を高めるための勉強やキャリアアップのための資格取得。やりたい仕事の計画や準備などです。
どうでもいいことは先延ばししてもいい。ただしあなたの人生で本当に重要なことを先延ばししてはいけないのです。
「緊急じゃないが重要なこと」を先延ばしする人の多くは、次の4つのタイプのいずれかに当てはまると思います。あるいは、この4つの掛け合わせかもしれません。それゆえ、先延ばしを撃退することは非常に複雑で難しく、解決するのすら面倒くさいと考えてしまうのです。
とにかく、やりたいことや予定がいっぱいあります。やる気も行動力もないわけではないのですが、優先順位がつけられないのです。タスクがありすぎて、どこから手をつけていいかわからないので、全部に手をつけようとします。
何もやっていないわけではないのですが、結果的に、たくさん動いているわりには、大事なことを先延ばししてしまい、望むような結果がでません。体力を消耗するだけで成果があまり得られないで終わってしまい、徒労感がほかのタイプに比べて段違いのタイプです。
チャレンジしたい気持ちがあっても、「失敗したらどうしよう」「バカにされたらどうしよう」「誰も協力してくれなかったら……」など、うまくいかないイメージが先行します。絶対失敗しない対策を考えているうちに、やる気が萎えてあきらめてしまいます。結局何もしないまま終わってしまうので、自分の自信もなくなってしまうのです。
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