大人も魅了する「進化系クッキングトイ」の実力

巣ごもり需要で例年以上に市場も活性化する

一方で女子ウケを狙うメーカーもある。メガハウスは、女児を意識したスイーツのクッキングトイ や「すみっコぐらし」などのキャラクターをテーマにしたクッキングトイを得意とする。メガハウスのトイ事業部の小林琴氏によれば、SNSの普及により年齢層の広がりや商品の傾向も変化しているという。

写真は「すみっコぐらし みんなでスイーツバーづくり」。人気のキャラクターを形どったアイスやチョコ、グミのスイーツが作れる。メガハウスはすみっコぐらし関連のクッキングトイを多数発売している(写真:メガハウス提供)

「弊社が元々女児向けの手作り玩具を多く出していることから、クッキングトイにおいても以前から女児と親御さんを意識しています。ただ昨今は作ったものをSNSで披露したいというニーズもあり、SNSユーザーの若い女性にも需要が広がってきたことを感じています。

『すみっコぐらし』のキャラクターをあしらったスイーツ作りのクッキングトイは弊社でも定番の人気ですが、そこに加えて今年は『アジアンフードストリート』という女性に人気のアジアンフードを作れるラインナップを発売しました」(小林氏)

女性に人気のアジアンフードも投入

「アジアンフードストリート」のラインナップは「ぐるぐるポテト」「のびのびチーズドッグ」「天使のチーズティーメーカー」の3種類。それぞれのアジアンフードの名称は耳慣れないが、実はどれも「インスタグラム」などのSNSで近年話題のアジアの屋台料理。それらを親子で楽しみながら作れるようになっている。

「ぐるぐるポテト」は火を使わずに電子レンジで揚げ物風のスナックが作れる。味付けや素材をアレンジすることも可能だ(写真:メガハウスHPより)

アジアの屋台料理の写真をインスタグラムで見ている子どもは少ないだろうから、どちらかといえば「親が目にした珍しい食べ物を、子どもと一緒に作りたくなる」「若い女性がSNSで作ったものを披露する」ニーズを意識した商品だろう。

例えば「ぐるぐるポテト」はポテトを薄く円状にスライスする玩具だ。それだけなら調理器具でもありそうだが、刃に触れずにカットできるように工夫し、回す部分を大きく握りやすくしたことで、親子で楽しめるようにした。また。スライスする過程が見えることが料理を作っている体験を盛り上げ、充足感につながる。

「クッキングトイを開発するにあたって、作ったものが美味しいことは大前提です。そして親子がメインターゲットですので、子どもと一緒に楽しく安全に作れること。また親御さんの立場に立って、使った後に洗いやすいことなどにも注意しています」(小林氏)

次ページ難しい開発環境をくぐり抜け、新機軸を拓く
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