共通テスト「公民」に奇異な問題は出題されない 「倫理、政治・経済、現代社会」はこう攻略する

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共通テスト試行調査で、「現代社会」「倫理」「政治・経済」が実施されました。「倫理、政治・経済」は実施されませんでしたので、「倫理、政治・経済」は「倫理」+「政治・経済」と考えるとよいでしょう。ここでは、試行調査「倫理」と「政治・経済」の特徴を中心に述べさせていただきます。「現代社会」も準じるものと思ってください。

センター試験も共通テストも、大学入試センターが受験生の基礎学力をはかるために作成するものであり、その本質は変わりません。教科書を超える細かい知識が要求されることはありません(ただし教科書には多くの種類があり、それぞれ内容に違いがありますので、用語集や参考書といった副読本は必要でしょう)。

センター試験と共通テストで大きく異なる点は次の2点です。

① 設問形式の変化。センター試験は9割以上が4択問題でした。この4択問題は、共通テストでは5割前後に減少します。そして、6択や8択、「すべて選べ」が登場しています。

② 出題形式の変化。これまでも一部では出題されていた資料やグラフを読み解く問題の出題比率が大幅に増え、50%以上を占めるようになっています。解答に時間のかかる問題が増えたため、小問数は減少傾向です。「覚えたことを迅速に思い出して解答する」問題よりも「よく考えて解く」問題が主流となっています。

では、どうやってそれらに備えたらよいのでしょうか。

大学入学共通テスト公民科への対策

① 資料を活用する

先に述べたように、共通テスト試行調査では、「政治・経済」も「現代社会」も、50%以上の問題が資料を解読する、あるいは参照する問題でした。

資料の内容は、「人口1000人当たりの議員数の国際比較」や、「環境問題の原因となっている物質の排出量」「日本経済の三面」など多様です。また、会話文やメモなどの情報を整理して読み解く問題も出題されていました。

ただし、情報処理能力だけで解けるわけではなく、教科書的知識を活用して資料や表を解読するものが大部分です。このような問題に対処するためには、常日頃から資料を「読む」力を養っておく必要があります。まずは、資料集や『日本国勢図会』などを活用しましょう。資料とその解説がついているので、資料の読み方を身に付けることができます。

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