独断で選ぶ「座り心地がいい」新幹線ベスト10 乗車時間の大半で接し、旅の印象を左右する

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■7位:N700系7000・8000番台「グリーン車」

N700系7000・8000番台のグリーン車(撮影;梅谷秀司)

山陽新幹線から九州新幹線に直通する「さくら」「みずほ」用のN700系は、東海道新幹線とは別仕様である。グリーン車座席は2+2列、座席間隔1160mm、座席幅480mmで、N700系と同じだが、2+2列普通車指定席との差別化もあり、枕とレッグレストが追加装備されている。座席自体はN700Sのほうが改良されているが、総合的には枕とレッグレストを備えたこちらがやや上回ると感じる。

■6位:E4系「グリーン車」

上越新幹線を走る、現役で唯一の2階建て新幹線。運行開始が1997年と古い車両のため、コンセントを備えていないなど、最新の新幹線に劣る部分もある。

座席間隔は1160mm、座席幅490mm。リクライニングに連動して座面が動作するため、座り心地に優れる。大型の背もたれはプライベート感があり、枕も備わる。肘掛は布張りで感触がいい。なお、足置きはレッグレストだが、進行方向いちばん前の座席にはさらに足置きが備わり、非常に快適だ。2階席で眺望性もよいため、6位とした。

グリーン車に近い「普通車」とは?

■5位:E7/W7系「普通車」

北陸・上越新幹線を走る新幹線。座席間隔1040mm、座席幅440mm(3人掛けの真ん中は460mm)は標準的だが、新幹線で初めて「普通車への全席コンセント設置」を実現した。リクライニングと連動し、座面後部が下がるためホールド感がいい。

付帯設備は枕、取っ手、背面テーブル、網袋、ドリンクホルダーと充実。2+3列の座席としては、H5系と並び、いちばんだと思う(E5系は一部座席にコンセントがない編成がある)。

■4位:N700系7000/8000番台「普通車指定席」 

前述した山陽・九州新幹線用のN700系普通車。普通車指定席は2+2列で座席間隔1040mm、座席幅460mmとゆとりがある。リクライニングに座面後部が連動して下がるため、ホールド感にも優れる。枕やレッグレストはなく、リクライニング角度がやや浅いが、グリーン車に近い座席だ。グリーン車と異なり、中間肘掛けが跳ね上げられるため、未就学児を連れた両親に最適な座席でもある。2+2列普通車としてはいちばんだろう。 

■3位:E5/H5系「グリーン車」

北海道新幹線H5系のグリーン車(撮影:尾形文繁)

3位は東北・北海道新幹線用のE5/H5系。H5系は壁面や絨毯の配色が異なる。座席間隔1160mm、座席幅475mm。付帯設備は枕、レッグレスト、読書灯、背面テーブル、インアームテーブル、荷物入れ、ドリンクホルダー、荷物フックである。座り心地は、肘掛けがやや細いが、背中、座面、レッグレストの流れに無理がなく、完成度が高い。それは在来線特急のE261系やJR四国8600系でも、この座席が採用されたことからもうかがえる。

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