高給ビジネスマンは、学生人気の高い企業を奨めない

ビズリーチの調査では、三菱商事がトップ。同社は学生ランキングでは31位だ。
2位のトヨタ自動車は、学生ランキングでは64位。

学生人気ナンバーワンの三菱東京UFJ銀行は、なんと20位。そもそも20位以内に入ったメガバンクは三菱東京UFJのみだ。

ランキング入りした企業の特色

(1)グローバル企業が人気

経済のグローバル化により、三菱商事、トヨタ自動車、ソニーなど世界で通用する企業に人気が集まった。

(2)外資系企業も上位に、専門性が身に付く人材育成力を評価

若いうちから人材を専門職として扱うグーグル、P&Gジャパンなどの外資系企業や、人材育成に定評のあるリクルートなども上位に入った。

(3)成長性が期待される企業群

ソフトバンク、楽天など、今後の成長が期待される若い企業がランクインした。

ビズリーチの南壮一郎代表取締役は、「『今の学生は大手安定志向である』といわれているが、終身雇用制度は既に崩壊している。本質的な安定を求めるならば、企業としての将来性や、専門性の高いスキルが身につく企業を選んでほしい」とコメントする。
（東洋経済ＨＲオンライン編集部：田宮寛之）

【調査概要】
「就職ブランドランキング調査」
調査主体：文化放送キャリアパートナーズ　就職情報研究所
調査対象：2011年春卒業予定の「ブンナビ！」会員 (現大学3年生、現大学院1年生）調査期間：2009年6月1日～12月13日
回答数：2万4016名

「本当の就職先人気企業ランキング」
調査主体：ビズリーチ
調査対象：年収1000万円以上の求人情報に限定した求人サイト「ビズリーチ」会員
調査期間： 2010年1月7日～1月14日
回答数：911名 （平均年収：1228万円）