ベンツの3列シート小型SUV「GLB」は売れるか ミニバン的に使える「7人乗りSUV」の可能性
グレード編成は2つで、ディーゼルエンジン+FFの「GLB200d」と、ガソリンエンジン+4WDの「GLB250 4MATICスポーツ」となる。4WDが欲しければガソリン、街中中心ならばFFのディーゼルという選び方になるだろう。価格はGLB200dが512万円、GLB250 4MATICスポーツが696万円となる。
コンパクトSUVとしては、日本車と比較すると高額に見えるが、1クラス下の「GLA 200d 4MATIC」が502万円であることを考えると、メルセデス・ベンツとしては妥当というか、むしろ手ごろ感がある。
参考までにBMW「X1」は440万~653万円、アウディ「Q3」は438万~543万円、ボルボ「XC40」は396万2037円~569万3519円だ。
3列シートSUVはニッチな商品だが…
GLBの最大の特徴は、繰り返しになるが、コンパクトSUVでありながらも3列シートを備えることだ。しかし、このクラスのSUVは2列シートが主流である。
3列シート車もあるが、日産「エクストレイル」と三菱「アウトランダー」の一部グレードに用意されるにとどまる少数派。一般的に3列シートのSUVは、トヨタ「ランドクルーザー」やマツダ「CX-8」など、もう少し上のクラスのものとなる。メルセデス・ベンツなら「GLE」が3列シートだ。
つまり、GLBは、日本車的な目線で言うと結構ニッチなところを狙う製品となっている。そういう意味では、GLBの売れ行きはあまり期待できないだろう。
しかし、別の見方もある。それは多人数乗車のMPV(マルチパーパス・ビークル)としてのニーズだ。日本の場合、子供がいる家族の多くがミニバンを選ぶ。スライドドアであることに加え、子供とのドライブは荷物が多いことから、室内空間の大きなミニバンが便利なのだ。
そうした視点で輸入車を見てみると、日本車のような実用性重視のミニバンがあまりない。メルセデス・ベンツのミニバンは、700万円以上もするVクラスしか存在しない。そこで、3列シートのSUVをミニバン的なクルマとして見るのだ。
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