30歳を過ぎて会計士を目指すフリーターの勝算

どのようなキャリアを歩んでいけばいいのか

一般的なキャリアから出遅れている場合、どのように歩んでいけばいいでしょうか(写真:Fast&Slow/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

初めまして、私は今年30歳になる会計士論文受験生です。相談内容はこのまま会計士試験に合格して、監査法人に就職するかどうかです。
私はこの歳までフリーターを続けており、正社員経験もなく、学歴も高卒です。ですので、このまま監査法人に行くとほかの会計士と差別化ができないと思いました。
しかし、会計士試験合格者の8割は監査法人に行きますし、監査を経験しないことにも不安を感じてます。
これからどのようなキャリアを歩んでいけばいいでしょうか? 私のキャリア感としてはゼネラリストよりスペシャリスト志向で、独立願望はありません。
フリーター 会計士受験生

「差別化」と「最短経路」を考える

最終的にどんなキャリア上のゴールを持っているかによって、今何をするべきかは変わりますので、まずはスペシャリストという漠然とした言葉ではなく、もう少し具体化することから始めましょう。

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なお、頂戴したご相談内容からはフリーターということ以外は、会計士受験生さんのこれまでの職歴がわかりかねますので、以下現状においては特段スキルや経験と呼べるような何かをお持ちではない、という前提で話を進めます。

会計士受験生さんは、ご自身でもお気づきのとおり、一般的なキャリアからは非常に出遅れていますから、いわゆる王道のキャリアパスを前提に考えるべきではありませんし、これから進むべき道を考えると悠長に構えてはいけません。

今年30歳とのことで、これから受験とのことですから、同年齢では早い方では監査法人で活躍したり、監査法人から転職して会計士プラスアルファの道をすでに歩みだしていることでしょう。

そのような中、会計士受験生さんは勝負をしていくわけですから、やはりここは差別化と最短経路の2つを考えるべきでしょう。

差別化というのはどこか特定分野に特化してその分野を極める、または会計士という分野に加えてほかの分野というプラスアルファの掛け算で勝負するなど、いろいろとありますが、要は王道と異なることをして、唯一無二の存在になるということです。

その分野がなんであるかは、もちろん会計士受験生さんが考えるべきことですが、そもそもなぜ会計士を目指そうと思ったのか、という会計士受験生さんの志とも絡んでくる分野かと思いますので、まずはそこを明確にしてください。

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