「腰痛は病院でしか治せない」と思う人の大誤解 テレワークで増加中の腰痛持ちに教えたい対処

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テレワークで腰痛になってしまった方が今すぐすべきこととして、ここでは2つのことを紹介します。

「腰痛についての正しい知識をつけること」、そして「適度な運動」です。

実は、腰痛を慢性化させやすい人は、腰痛について間違った思い込みを持っているということが明らかになっています。その思い込みとは、「腰痛を“治らない”と思い込んでいること」「腰痛の原因を“身体上の問題”だと思っていること」「病院やマッサージサロンなどで何かを“してもらうこと”が腰痛改善の近道だと思っていること」などが挙げられます。

腰痛治療にレントゲンは必ずしも必要ない

ここ数年、必ずしもレントゲンなどの画像による検査が必要ないというのが、世界の腰痛治療のトレンドになっています。それは、実はレントゲンで把握できる身体の状態と腰の痛みは必ずしも関連しないからです。

例えば、腰のレントゲン撮影をして骨が大きく歪んでいたら、多くの方は「腰が痛い原因はこれだ」と考えがちです。しかし、実際は骨が歪んでいることにより、腰痛が生じているという因果関係は立証されていません。

たまに街で、腰が大きく曲がった老人を見かけますが、その中でも腰痛がある方は一握りで、多くの方は痛みを伴っていないのです。また、腰痛がない方に画像検査をした場合でも、実は30%もの人が腰のヘルニアに似たカラダの変化が認められるとの報告もあります。

それなのに多くの方は、「自分は姿勢が悪いから、痛い」と勝手に関連付けて考えてしまいます。それで、「身体上の問題を、病院で取り除いてもらおう」「コリをマッサージでほぐしてもらおう」「湿布で痛みを緩和しよう」など、他人やモノに何かしてもらうことで改善しようとするのです。

本当に腰痛改善のために必要なのは、「腰痛は自分で治せる」「コントロールできる」ということを中心とした、「正しい知識」とその知識に対する心からの理解なのです。

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