「高級食パン」ブーム作った男のヤバい成功哲学 まず「金儲けだけをゴールにしてはいけない」
手がけたパン屋は国内外で160店舗以上
「考えた人すごいわ」
「キスの約束しませんか」
「生とサザンと完熟ボディ」
「あらやだ奥さん」
「おい! なんだこれは!」
意味がわからないだろうが、これらはすべて、パン屋の店名である。それも、高級食パンの専門店だ。
不思議な店名のパン屋......。いったいどんな人が考えたのだろうか?
ベーカリープロデュ―サー、岸本拓也。
彼こそがこれらのパン屋をプロデュースした人物であり、全国に広がっている高級食パンブームの仕掛け人でもある。新しくパン屋を始める人に向けて、開業のサポートやプロデュ―スをする会社を経営し、これまでに国内外で160店舗以上を手がけてきた。
岸本氏がプロデュースしたパン屋は、その独特なネーミングから話題になるだけではない。開業から時間がたっても飽きられることなく、行列を作り続けているという。そのため、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)に出演するなど、ビジネスパーソンとしても注目されている。
繁盛請負人とも呼ばれる岸本氏だが、このたび著書を出版した。その名も、『「考えた人すごいわ」を考えたすごい人』(CCCメディアハウス)。自身の経験と考察から生まれた「売れちゃう法則」を、マーケティング、ブランディング、プロモーションの面から提示するビジネス書だ。