「在来線+α」で大幅時短、お得な新幹線区間10選 ちょっとの差額で大幅に時間を短縮できる

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<東北新幹線>盛岡―八戸間

次も東北新幹線だ。盛岡―八戸間は100kmを超える区間だが、わずかな追加額で新幹線に乗れる。在来線の場合は盛岡から目時までの82.0kmがいわて銀河鉄道で2420円、目時から八戸までの25.9kmは青い森鉄道で690円、合計3110円となる。

これに対し新幹線は乗車券1690円、座席未指定の空席を利用できる特定特急券1870円の合計3560円。差額450円で約1時間20分の短縮だ。

<北陸新幹線>軽井沢―佐久平間

今度は北陸新幹線の各区間を見てみよう。軽井沢―佐久平間は、在来線だとJRと第3セクターのしなの鉄道を乗り継ぐ形となり、2社の運賃が必要になる。一方で新幹線はショートカットするルートであり、新幹線と在来線の差額が小さい。

在来線の場合、軽井沢からしなの鉄道で小諸、ここからJR小海線で佐久平へと乗り継ぐと710円。これに対し、新幹線は乗車券330円、特急料金880円で1210円。差額500円で約40分の短縮だ。

<北陸新幹線>上越妙高―糸魚川間

この区間も新幹線がショートカットするルートである。在来線は第3セクターのえちごトキめき鉄道の1社のみだが、JR時代に比べて運賃が高額になっているため、新幹線と在来線の差額が小さい。

在来線だと上越妙高→直江津→糸魚川と乗り継いで1140円。一方、新幹線は乗車券680円、特急料金880円で1560円。差額420円で約1時間短縮できる。

特急券「分割購入」で差額を圧縮!

<北陸新幹線>飯山―糸魚川間

一見すると差額が比較的大きいものの、ちょっとした工夫で新幹線を大幅に安く利用できる区間もある。

在来線で飯山―糸魚川間を行き来する場合、飯山からJR飯山線で豊野まで330円、豊野からしなの鉄道に乗り継いで妙高高原まで610円、妙高高原からえちごトキめき鉄道に乗り継ぎ、直江津で再び乗り換えて糸魚川まで1780円、合計2720円だ。

これが新幹線だと乗車券1170円、特急料金は2540円で合計3710円となり、差額は990円だ。だが、上越妙高で特急券の区間を分割して購入(飯山―上越妙高/上越妙高―糸魚川)すれば880円×2で1760円となり、これなら合計2930円!なんと、たったの差額210円で約3~4時間の短縮だ!

<北陸新幹線>上越妙高―黒部宇奈月温泉間

この区間は在来線だと3社に分かれているため、運賃は割高になる。上越妙高→直江津→糸魚川と乗り継ぎ魚津まで2220円(えちごトキめき鉄道・あいの風とやま鉄道)、魚津駅に隣接する新魚津から富山地方鉄道に乗り継ぎ、黒部宇奈月温泉駅に隣接する新黒部まで530円、合計2750円だ。ちなみに富山地方鉄道はICカードだと480円になるが、SuicaやICOCAなど全国共通ICカードは使えない。

これが新幹線だと乗車券1340円、特急料金は1870円で合計3210円。差額は460円で約2時間20分の短縮だ。これでも十分に思えるが、新幹線の特急券を糸魚川で分割して購入すれば880円×2で1760円!これで合計3100円となり、差額を350円に抑えられる。

次ページ「私鉄とJR乗り継ぎ」vs「新幹線で1駅」
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