韓国は三等後進国?事故直後のソウルから

隣国の惨事のために、できること

隣国の人々ができること

現在、日本の報道では韓国が日本の救援の申し出を断った、「そこまで反日なのか」などの心ない報道が一部でされている。実際は韓国は米国や中国からの同様の誘いも、受け取っておらず、これを反日と結び付けるのはあまりに無神経だろう。

実際、現場には数百の船と大型クレーン、無数のダイバーや海軍が押し寄せており、しかし、数があるから何ができるわけでもないのが現状なのだ。現場の潮流は極めて強く、ダイバーは酸素ボンベのホースを口でくわえるのも難しいくらいの流れの中で奮闘している。いわゆる“エアポケット”があって生存者がいるかもしれないからクレーンでの作業は親族の同意を得てから、という状況で、空気が抜けないように細心の注意を払ってダイバーが狭いルートから突入を試みている中、外国の船が押し寄せれば、現場での意思疎通や交通整理がさらなる混乱を招くであろう。

できることは、せめて哀しみを共感すること

東日本大震災のとき、各国からもろもろの救援物資やメッセージが届けられ、韓国からも裴勇俊やKARAのク・ハラ、キム・テヒなどの著名人が数千万円単位の義援金を続々と送ってきてくれた。ソン・スンフンも東日本大震災の時に続き今回も、巨額の寄付を表明している。

別に被災者や遺族に義援金を送ろうとよびかけるわけではないが、今回の韓国の事故は、金銭ではどうしようもない心の傷が焦点となるだけに、その隣国の人々の心の痛みに寄り添うことが、わずかながらでも、いかに無力でも、少しでもその慰めになるのではないか。

国同士の関係が悪化している東アジアだが、四川大地震のときの日本の救援部隊の貢献に今も中国では感謝の言葉があふれているし、東日本大震災時に各国が示した支援は金額以上に、心の慰めになったはずだ。こういうとき、せめて静かに遺族の哀しみを共感することが、自然に悲しみに沈む隣国への、適切な態度につながることであろう。

末筆ながら、再度、今回の事故の被害者および遺族の方に、心より哀悼の意を表する次第である。

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