ミルクボーイ2人が明かす、「新幹線漫才」ウラ話 「うちのオカンがね…」「新幹線やないかい」
7月1日から運行したJR東海の新型新幹線車両「N700S」に力強い援軍が登場した。なんと、人気漫才コンビ「ミルクボーイ」がN700Sを題材にしたオリジナル漫才を特設サイトで期間限定公開しているのだ。
このN700Sをネタにした漫才は、JR東海が制作したキャンペーン動画。ボケ担当の駒場孝さんとツッコミ担当の内海崇さんの間で、「おかんが好きな乗り物は何か」「東海道新幹線やがな」「ほな東海道新幹線とちゃうがな」といったミルクボーイ得意のやりとりがこれでもかというほど展開される。内海さん自身、「これ、広告やから」とネタにしているが、ミルクボーイの人気の持ちネタと比べても遜色ないできばえだ。
東洋経済オンライン編集部の質問に対して、内海さんは「こんなに短時間に何回も”新幹線”と言ったのは初めて」と書面でコメントを寄せた。こうしたミルクボーイの書面での回答も交えて、制作の舞台裏に迫った。
「最高のもの」と掛け合わせたい
N700SはJR東海にとってN700系以来13年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型車両で、全席コンセント設置をはじめ、快適性を向上させるための新機能が随所に盛り込まれている。「最高」を意味する「Supreme」の頭文字「S」が形式名に付けられるほどの自信作だ。
しかし、後にキャンペーン動画制作に関与することになるJR東海東京広報室の辻原みなみさんと安田吉孝さんには気がかりな点があった。鉄道ファンはN700Sの性能をよく知っているが、一般の人には知られていないのではないか――。2人が行き着いた結論は、新幹線で「最高」のN700Sと異分野の最高のものと掛け合わせ、最高同士のコラボで幅広い層にN700Sの魅力を伝えるというものだった。
ミルクボーイはコラボの第1候補だった。辻原さんと安田さんは2019年12月に放送された「M-1グランプリ」を見て、同番組で優勝したミルクボーイの漫才の魅力に惹かれた。一躍有名になった「コーンフレーク」以外のネタも数多く見て、「この2人は最高だ」と確信。起用したいと考えるのは自然な流れだった。
M-1グランプリ優勝以降、ミルクボーイは関西電力や日本マクドナルドなど各社のCMに引っ張りだこ。スケジュールを押さえられるか心配だったが、幸いにも出演OKということになった。辻原さんと安田さんは、「キャンペーンではあるがミルクボーイの漫才のスタイルを尊重したい」と考え、普段どおりのシチュエーションをお願いした。
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