西武ラビュー、鉄道車両「歴代王者」と何が違う? 「ブルーリボン賞」受賞車両それぞれの理由

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ちなみに、小田急のロマンスカーは1958年に3000形「SE」が初代ブルーリボン賞に選定されて以来、ほとんどの車両が受賞している。

2009年にブルーリボン賞を受賞した小田急ロマンスカーMSE60000形。記念のマークを正面に付けている(写真:HAYABUSA/PIXTA)

2009年に受賞した地下鉄乗り入れ対応の「MSE」こと60000形の評価コメントは、「数々の制約要件をクリアし、既存ロマンスカーの長所を継承した魅力ある新形式車」、2006年に受賞した「VSE」50000形の評価コメントは「新時代の箱根観光のフラッグシップとして発せられる存在感」となっている。

2014年にブルーリボン賞を受賞した近鉄の特急「しまかぜ」50000系(写真:BASICO/PIXTA)

2014年は近畿日本鉄道の豪華特急「しまかぜ」こと50000系が選定された。「特急車両群の中でフラッグシップ車両として位置付けられる」というコメントだ。2011年は「スカイライナー」などで活躍する京成電鉄のAE形で、「成田国際空港への所要時間において、高速運転によって諸外国の主要空港と遜色の無い水準を実現」と評されている。

「水戸岡デザイン」も常連

水戸岡鋭治氏のデザインで人気が高いJR九州の特急列車も、ブルーリボン賞の常連だ。

「かもめ」「ソニック」などに使われるJR九州の885系。2001年にブルーリボン賞を受賞した(編集部撮影)

「かもめ」「ソニック」などで使われる885系は「独自の存在感を目指した本物志向の特急用車両」(2001年)、「青いソニック」として知られる883系は「鉄道にあまり興味のない人にも注目される、このスタイルは当会会員にも当然強いインパクトを与え、大きく評価された」(1996年)という。

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