ユニクロ、ジーユーがコロナ禍でも挑む変革 原宿にオープンする旗艦店で新たな一手

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JR原宿駅前の複合施設内に立地する原宿店は、ユニクロとジーユーが2019年秋に共同開発した着こなし検索アプリ「スタイルヒント」を体験できる売り場を初めて設置する。

スタイルヒントは、世界中のインフルエンサーやユーザーが投稿した写真からさまざまな着こなしを閲覧できるアプリだ。写真に掲載された類似商品をユニクロとジーユーのECで購入できる。

原宿店では専用コーナーの壁一面に240台のディスプレイを並べる(冒頭写真)。顧客はアプリ上に投稿された着こなしを店頭で閲覧しながら、購入したい商品を検索できる。気になる商品が店内のどこに販売されているかをディスプレイ上で知らせる機能も搭載するという。また同店では、海外からの人気も高いデザインTシャツ「UT」の国内最大規模の専用売り場も設ける。

成長のカギを握るもう一つのブランド

原宿と言えば、フリースブームに乗って1998年に東京でユニクロを初出店し、飛躍のきっかけとなった「思い入れの深い土地」(ファストリ社員)。ユニクロはこの“ファッションの聖地“を今後ブランドの発信拠点として位置づけ、ECとデジタルの融合やブランドコンセプトの浸透をいっそう強化する構えだ。

原宿店の前にこの4月にも、ユニクロはジーユーと共同で横浜に公園と一体となった異色の大型店を開業している。3階建ての屋上にすべり台やジャングルジムを作り、店内では生花も販売するなど、家族連れがゆっくり滞在しながら買い物できる店にした。

ユニクロは今後、個店ごとの独自性や体験価値を高め集客力を向上させながら、店舗の収益力底上げを狙う。

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