日経平均の「黄信号」「赤信号」価格はいくらか 相場の「上昇トレンド」はまだ崩れていない

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ではなぜ日経平均はこの厳しい中で「半値戻し」を達成したのか。また、達成した後、2万0037円(15日現在)という、中途半端なモミ合い状態になっているのはなぜか。

上昇トレンドはまだ崩れていない

理由はただ1つ、「株の先見性のせめぎあい」だ。まず「緊急事態宣言39県の解除」は明らかに好材料だ。「同宣言が今月末まで全国で続いた場合よりも個人消費の落ち込みは1兆7000億円少なくなる」(第一生命経済研究所永濱利廣・経済調査部首席エコノミスト)。

ただ「待ちに待った好材料」ではあるが、「重点8都道府県も早晩段階的解除」も含めて「予想の範囲内」だ。今の相場は、素直に「知ったらしまい」という相場格言に従うように、材料出尽くし感による一服状態になっている。それでも前回の記事「日経平均はGW後、再び2万円を回復できるのか」でも紹介したが、「石井独眼流」の言葉、「相場には投資家の本音が素直に現れる。理屈で考えるよりも、相場から本質を読み取ろうとしたほうが上手くいく」を再度引き合いに出したい。

「相場は相場に聞け」の格言にも通じるが、今はうまい具合に上昇トレンドが出ている。一見、株価がモミ合いになっているように感じても、日経平均で言えば、引け値ベース3月19日の1万6552円からの下値切上がりは見事な上昇トレンドだ。「相場はトレンドに始まりトレンドに終わる」とも言われる。上昇トレンドには素直に身をゆだね、トレンドが壊れたら売ればよいだけだ。このトレンド投資法は、値ごろ感で安売りをすることがないので、トレンドが大きければ大きいほど、利益が出る。

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