「遅い」にすると操作の時間がかかると思いきや、アイコンをタッチする際に誤って触覚タッチになってしまうのを防げるため、かえって操作の効率は上がるはずだ。どちらかと言えば、「遅い」にしておいたほうが、操作感覚は3D Touchに近くなる。触覚タッチに慣れたら「速い」に戻せばいいだろう。
3.省データモードを活用して通信費を割安に
端末価格がリーズナブルということもあって、第2世代のiPhone SEは格安SIMで運用したいという人も多いはずだ。残念ながら、現状では大手3キャリアしか取り扱っていないが、アップルが販売するSIMフリー版を買い、SIMカードだけを自分で調達するという手はある。格安SIMは、小容量から中容量のプランに強みがある。ある程度データ通信量を抑えながら使えば、そのぶん支払額も安く抑えることができる。
容量の少ないプランを契約している場合、想定以上に使いすぎないことが節約のためには重要になる。そこでオススメしたいのが、「省データモード」の設定だ。これは、iPhone 11シリーズに合わせて登場したiOS 13の新機能。バックグラウンドでのデータ通信を抑制したり、音楽やビデオ通話といったストリーミングのコンテンツの品質を落としたりすることで、データ通信量を抑える機能だ。
設定方法は次のとおり。「設定」で「モバイル通信」を開き、「通信のオプション」をタップする。この画面で「省データモード」のスイッチをオンにすると、省データモードが有効になる。省データモードは回線ごとに設定できるため、ここで設定したものはWi-Fiでの通信には影響を与えない。モバイル通信での省データモードをオンにしておけば、Wi-Fiでデータ通信を無制限で使えるときだけ、バックグラウンドでの通信が可能になる。
また、第2世代のiPhone SEは、ホームボタン搭載のiPhoneとして、初めてeSIMにも対応した。以前から、本連載でもたびたび取り上げているが、eSIMを設定すると、2つの回線を同時に利用することができる。通話は大手キャリアを使いつつ、データ通信だけを割安な格安SIMにできるのがメリットだ。
国内では、格安SIM事業者のIIJが、eSIM専用で1GB、450円と安価な「データプラン ゼロ」を用意している。大手キャリアより、1GBあたりの単価は安いため、トータルで通信料を落とすことが可能だ。
【2020年5月19日22時30分追記】初出時、IIJの料金について事実と異なる点がありましたので修正しました。
eSIMの設定は、「設定」の「モバイル通信」にある「モバイル通信プランを追加」から行う。「モバイル通信の追加」をタップするとカメラが起動するため、これでIIJが発行したQRコードを読み込めばいい。
なお、eSIMはSIMフリーもしくはSIMロック解除済みのiPhoneが必要になる。第2世代のiPhone SEは、コストパフォーマンスが高い端末なだけに、格安SIMとは相性がいい。端末だけでなく、通信費まで含めてトータルで節約できるのは魅力と言えるだろう。
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