年末に賑わいを見せるアメ横を高架下に見つつ御徒町を経て秋葉原へ。この駅もリニューアルされ、昔とは様変わりした。神田で中央本線と合流して東京に到着。丸の内の東京駅舎は開業当時の建築に復元され国指定重要文化財に指定されている。
有楽町は一世を風靡した昭和の歌謡曲「有楽町で逢いましょう」で一躍知名度を高めた。1957(昭和32)年にヒットしたこの歌は当時のそごう百貨店(有楽町そごう)の開業PRソングとして作られたものだという。その「そごう」が入っていたビルは、現在は「ビックカメラ」が入居して現役なのが昭和世代にとってはうれしい限りだ。
新橋は日本の鉄道発祥の駅。1872(明治5)年10月14日に我が国初の鉄道が横浜まで結ばれた。開業時の石造りの駅舎は当時の起点であった汐留地区に旧新橋停車場駅舎として再現され、鉄道歴史展示館として公開されている。東京モノレールとの接続駅で羽田空港アクセスの拠点ともなっている浜松町はホームの小便小僧が有名だ。
30番目の「あの駅」
田町を過ぎると、線路はこれまでより左にゆっくりカーブを描いて今年3月に開業した山手線30番目の駅「高輪ゲートウェイ」駅に到着する。ハイテク駅を自慢するだけあり、構内には案内ロボットなどが設置されている。現時点では暫定開業で、本開業は2024年の予定。まだまだ話題の新駅を発車すると、ゆっくり右にカーブして品川駅2番線に到着する。
これで1周・30駅の旅は終わり。今年は新駅が開業しただけでなく、車両も今年1月ですべて新型のE235系に統一され、山手線は新たな時代を迎えた。今は新型コロナウイルスの影響で利用者も普段と比べて大幅に減り、その点でも風景は様変わりしている。そんな中でも、山手線が首都の顔として毎日都心を回りつづけていることは変わらない。
  山手線1周の旅・今昔
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        現在の山手線の顔、E235系電車
 (筆者撮影)
 
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        品川駅高輪口。この駅も近く大変貌する予定だ
 (筆者撮影)
 
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        「都区内パス」で山手線を1周
 (筆者撮影)
 
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        五反田付近で目黒川を渡る山手線
 (筆者撮影)
 
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        恵比寿―渋谷間で東急東横線をくぐる山手線。2013年の
 東横線地下化で見られなくなった(筆者撮影)
 
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        渋谷駅のスクランブル交差点を横目に走る山手線
 (筆者撮影)
 
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        渋谷駅前のハチ公と、もうすぐ姿を消す「青ガエル」
 =2006年(筆者撮影)
 
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        初詣客でにぎわう正月の原宿駅
 (筆者撮影)
 
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        建設中の原宿駅新駅舎(奥)。今年3月21日から
 使用を開始した(筆者撮影)
 
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        原宿駅には皇族専用の「宮廷ホーム」がある
 お召列車に乗車する昭和天皇ご夫妻(筆者撮影)
 
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        NTTドコモのビルが背後にそびえる代々木駅
 (筆者撮影)
 
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        代々木には埼京線などの走る山手貨物線に踏切がある
 (筆者撮影)
 
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        現在の新宿駅西口
 (筆者撮影)
 
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        新宿駅西口広場
 (筆者撮影)
 
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        1975年の新宿駅大ガード。旧型電気機関車の牽く
 貨物列車が走る(筆者撮影)
 
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        新しいビルを建設中の新大久保駅
 (筆者撮影)
 
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        新大久保―高田馬場間を走る山手線のE235系電車
 (筆者撮影)
 
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        新大久保―高田馬場間を走る山手線(左)と
 D51の牽く貨物列車=1952年(写真:大塚康生)
 
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        西武新宿線との接続駅、高田馬場
 (筆者撮影)
 
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        高田馬場駅周辺はつねに学生らでにぎわっている
 (筆者撮影)
 
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        ガード下に描かれた「鉄腕アトム」。高田馬場は
 手塚治虫ゆかりの地だ(筆者撮影)
 
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        高田馬場―目白間で神田川を渡る山手線
 (筆者撮影)
 
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        大塚では都電荒川線と交差する
 (筆者撮影)
 
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        大塚駅付近を走る都電荒川線
 (筆者撮影)
 
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        春、巣鴨付近の線路際には桜が咲き乱れる
 (筆者撮影)
 
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        駒込駅に停車中の山手線。春は花見客でにぎわう
 (筆者撮影)
 
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        駒込駅の陸橋から見た、山手貨物線を走る貨物列車
 (筆者撮影)
 
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        桜の名所として有名な六義園は駒込駅から近い
 (筆者撮影)
 
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        山手線唯一の踏切は駒込―田端間にある
 (筆者撮影)
 
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        山手線唯一の踏切「第二中里踏切」
 (筆者撮影)
 
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        日暮里駅付近を走る山手線。ここは絶好の
 列車観察スポットだ(筆者撮影)
 
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        谷中墓地とスカイツリーと山手線
 日暮里―鶯谷間(筆者撮影)
 
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        風格ある駅舎の上野駅
 (筆者撮影)
 
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        「ああ上野駅」の歌碑
 (筆者撮影)
 
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        東京ステーションホテルから見た山手線
 (筆者撮影)
 
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        新橋駅のシンボルとなっているSL
 (筆者撮影)
 
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        新橋駅前にある「鉄道唱歌」の歌碑
 (筆者撮影)
 
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        復元された旧新橋停車場
 (筆者撮影)
 
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        浜松町は東京モノレールとの接続駅だ
 (筆者撮影)
 
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        田町駅。当駅始発の電車も早朝にある
 (筆者撮影)
 
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        山手線30番目の新駅、高輪ゲートウェイ
 (筆者撮影)
 
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        山手線30番目の新駅、高輪ゲートウェイ
 (筆者撮影)
 
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        天井が高く明るい高輪ゲートウェイ駅の構内
 (筆者撮影)
 
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        カタカナの入った駅名は山手線で初めてだ
 (筆者撮影)
 
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        ハイテク駅らしく清掃や案内にはロボットが活躍する
 (筆者撮影)
 
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        高輪ゲートウェイ駅で活躍するロボット
 (筆者撮影)
 
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        1985~2005年にかけて山手線を走っていた205系
 (筆者撮影)
 
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        1990年に登場した205系の6ドア車。
 座席を収納することができた(筆者撮影)
 
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        成田エクスプレス(右)と並ぶ山手線の205系電車
 (筆者撮影)
 
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        「みどりの山手線」50周年を記念したラッピング電車
 (筆者撮影)
 
 
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        みなみ・まさとき / Masatoki Minami
        1946年福井県生まれ。アニメーターの大塚康生氏の影響を受けて、蒸気機関車の撮影に魅了され、鉄道を撮り続ける。71年に独立。新聞や鉄道・旅行雑誌にて撮影・執筆を行う。
 
     
   
 
 
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