昔と今で様変わり「山手線」の電車と駅の風景

49年ぶり新駅が開業、原宿駅も新駅舎に交代

年末に賑わいを見せるアメ横を高架下に見つつ御徒町を経て秋葉原へ。この駅もリニューアルされ、昔とは様変わりした。神田で中央本線と合流して東京に到着。丸の内の東京駅舎は開業当時の建築に復元され国指定重要文化財に指定されている。

1952(昭和27)年の有楽町駅。3段窓の72系電車が高架上を走る。背景に見えるのは日劇だ(写真:大塚康生)
上写真とほぼ同じ角度で撮影した現在の有楽町駅(筆者撮影)

有楽町は一世を風靡した昭和の歌謡曲「有楽町で逢いましょう」で一躍知名度を高めた。1957(昭和32)年にヒットしたこの歌は当時のそごう百貨店(有楽町そごう)の開業PRソングとして作られたものだという。その「そごう」が入っていたビルは、現在は「ビックカメラ」が入居して現役なのが昭和世代にとってはうれしい限りだ。

新橋は日本の鉄道発祥の駅。1872(明治5)年10月14日に我が国初の鉄道が横浜まで結ばれた。開業時の石造りの駅舎は当時の起点であった汐留地区に旧新橋停車場駅舎として再現され、鉄道歴史展示館として公開されている。東京モノレールとの接続駅で羽田空港アクセスの拠点ともなっている浜松町はホームの小便小僧が有名だ。

30番目の「あの駅」

田町を過ぎると、線路はこれまでより左にゆっくりカーブを描いて今年3月に開業した山手線30番目の駅「高輪ゲートウェイ」駅に到着する。ハイテク駅を自慢するだけあり、構内には案内ロボットなどが設置されている。現時点では暫定開業で、本開業は2024年の予定。まだまだ話題の新駅を発車すると、ゆっくり右にカーブして品川駅2番線に到着する。

これで1周・30駅の旅は終わり。今年は新駅が開業しただけでなく、車両も今年1月ですべて新型のE235系に統一され、山手線は新たな時代を迎えた。今は新型コロナウイルスの影響で利用者も普段と比べて大幅に減り、その点でも風景は様変わりしている。そんな中でも、山手線が首都の顔として毎日都心を回りつづけていることは変わらない。

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