独アディダス、コロナで第1四半期は93%減益 通期見通し非開示、4月中国売販売は回復傾向
[ベルリン 27日 ロイター] - 独スポーツ用品大手アディダス<ADSGn.DE>が発表した第1・四半期決算は93%の減益となった。売上高も19%減少し、市場予想を下回った。
第2・四半期は40%の減収になる可能性があるとしている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う都市封鎖で店舗の閉鎖を迫られていることが背景。
第1・四半期の営業利益は6500万ユーロ。アナリスト予想の2億6300万ユーロを大きく下回った。
大中華圏での売れ残り在庫や、注文のキャンセル、不良債権の引き当て積み増しに関連して約2億5000万ユーロの費用を計上した。
売上高は19%減の47億5000万ユーロ。リフィニティブ・アイコンのデータによると、市場予想は48億5000万ユーロだった。
朝方のアディダス株は1.2%安。
同社は、閉鎖中の店舗の再開時期が不透明だとして通期の見通しを示せないと表明した。
現在、世界全体で同社の店舗の70%以上が閉鎖されている。第1・四半期のオンライン販売は35%増で、実店舗での販売減を一部しか補えなかった。
ただ中国では、店舗の営業再開に伴い、4月最初の3週間に売り上げの回復が進んだという。
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