家で料理、イタリアの名シェフが明かすレシピ 今は自宅にいる時間をいかに楽しむかが大事
世界中でいっそう一層深刻さを増している新型コロナウイルス。ヨーロッパの中でも、大きな被害が出ているのがイタリアだ。全土に外出規制が出て、人々は買い物にも困っているという。
しかしそんな中でも集合住宅の住民たちが各々自宅ベランダに出て「安全な距離」を取りつつ、皆でタンバリンを打ち鳴らしながら歌を歌う姿がSNSで広がるなど、コロナに負けずに今をあえて明るく過ごそうというイタリアの人々の様子も伝わってくる。苦しいのはきっと皆同じ。けれど、その中でもどう楽しむかという気持ちが、外出制限期間中の時間の質を大きく変えて行くように思う。
家にいたって、世界と話せるし、共有できる
こんな現状に、いち早く立ち上がったのが、2018年に世界のベストレストラン50で世界一に輝いた、イタリア北部・モデナにある「オステリア・フランチェスカーナ」のマッシモ・ボットゥーラ シェフだ。「キッチン・クオランティーン(台所に隔離)」と名付けたインスタグラムTVで、自宅で作れる簡単なレシピを紹介している。
毎日イタリア時間の夜8時から、自宅の台所を使い、マックアンドチーズ(マカロニとチーズの簡単なパスタ)や、サラダ、トマトソースなどを家族のために作っている様子をリアルタイムで公開しているのだ。撮影は娘のアレクサさんで、トップシェフが家族に作る夕食の風景の「今」がそのまま放送されているライブ感、愛犬や家族が何気なく映り込むほっこりとする雰囲気が人気を呼んでいる。
残念ながらライブのみでの公開で、イタリア時間の夜8時は日本の早朝4時に当たるため、リアルタイムで見るのは少し難しい。そこで、マッシモシェフに、LEON読者に向けて特別に、過去のライブのビデオを送ってもらった。