家で料理、イタリアの名シェフが明かすレシピ 今は自宅にいる時間をいかに楽しむかが大事

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また、同じく状況の悪化が心配されるミラノでも、40人以上のシェフたちが、「ミラノ・キープス・オン・クッキング」「ミラノは料理をし続ける」というハッシュタグをつけて、オンライン上でレシピを共有している。自宅で簡単にできそうなレシピを紹介してみよう。

■「Cucina Bar Foresteria」のNicola Cavallaroシェフの「プロテイン・パンケーキ」

「Cucina Bar Foresteria」のNicola Cavallaroシェフの「プロテイン・パンケーキ」(写真:LEON編集部)

【レシピ】

「Cucina Bar Foresteria」のNicola Cavallaro シェフ(写真:LEON編集部)

1) 卵白250gを固く泡立てる
2) オートミール粉50gまたは全粒粉55gを加える
3) チョコレートチップ20g、栗の蜂蜜10gを加える
4) テフロン加工のフライパンにココナッツオイルを引き、生地を流して、表裏ともに2分ずつ焼く
5) 皿に盛り、ジャムとベリーを飾る。

自宅待機をせざるをえないシェフたちが、今の自分たちにできることを通じて社会全体でどうやってこの危機を乗り越えるか、と考えていることがよくわかる。

明日もっと強く抱き合うために、今日は離れていよう

イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は国民に生活の制限を強いる宣言をするにあたって「明日もっと強く抱き合うために、今日は離れていよう。明日、もっと速く走れるように、今日は止まっていよう」と訴えた。

この新型コロナウイルスの大流行もいつかはワクチンや治療薬ができて終息を迎えるだろう。ただ、それには今しばらくの時間がかかると言われている。その時間を少しでも明るく意味のあるものとして過ごすために、私たちにはより創意と工夫が求められている。

BBCの報道によると、人の移動が減ったことで、大気汚染の原因となる一酸化炭素、温暖化につながる二酸化炭素の排出量が減ってきているという。コロナウイルスは確実に、私たちの考え方そのもの、そして私たちが受け継いだ、未来の世界のあり方をも変えていくのだろう。

「奪い合えば足りなくなり、分け合えば余る」それは、スーパーマーケットの棚のパスタだけではないのかも知れない。

(文:仲山 今日子/World Restaurant Awards審査員)

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