ディスカバリーが「有料配信」に踏み切った事情 日本法人社長が語る有料放送と動画配信
そして、サービス開始から半年が経過したこともあり、2020年3月17日からSVOD(定額動画配信)に参入する。無料で見られるコンテンツもそのまま残すが、有料プランでは広告なしで動画を見られるほか、CS放送のディスカバリーチャンネルなども視聴できるといった付加価値を付けていく。
Dplayでは「車」や「サバイバル」、「アドベンチャー」といったジャンルを売り出していきたい。車などはコアなファンが多い。例えば、「東京オートサロン」という車のイベントでは3日間で30万人以上もの人が来場する。これは世界でも有数の規模だ。日本で車に興味がある人は200万人程度いると分析している。そうしたお金をかけるヘビーユーザーを取り込んでいく。
有料放送の会員が減少する可能性も
――ただ、Dplayの有料化によって、現在の柱である有料放送の会員数の動向に影響があるのでは?
当然そうしたことは考えられる。もしかすると、放送の有料会員が減少するかもしれない。しかし、ディスカバリー・ジャパン全体として見たとき、(放送で会員が減少しても)多くのコンテンツを提供すればするほど成長することができるだろう。
ディスカバリーは世界で毎年8000時間ものコンテンツを制作している。さらに30万時間のコンテンツを保有している。これはネットフリックスにあるコンテンツよりボリュームがある。今までの放送では24時間という放送枠もあり、世に出したことがない番組も多かった。こうしたコンテンツも配信していきたい。
そして、今後は日本向けのコンテンツにも投資していきたいと考えている。もし日本語コンテンツが成功すれば、他のアジア圏に輸出するチャンスもあるだろう。そうしたことはネットフリックスとディスカバリーにしかできないだろう。さらに、ディスカバリーは放送もあり、より多くの人に届けることができる。
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