超節約術!「チケットレス特急券」驚きの買い方 全線再開した常磐線、お得に利用する方法

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250kmまでのケースだと、常磐線は都内―いわき間が該当する。停車駅の少ない「ひたち」を使うなら、150km以内の都内―水戸間、100km以内の水戸―いわき間に分割すればいいだろう。「ときわ」と「ひたち」の乗り継ぎでもいいという方は、100km以内の都内―石岡間「ときわ」、50km以内の石岡―勝田間「ときわ」、100km以内の勝田―いわき間「ひたち」に分割すればいい。ただし、勝田での乗り継ぎ時間はたいてい20~30分ある。

中央線なら新宿―松本間が該当する。停車駅が多めの「あずさ」を狙って50km以内の新宿―八王子間、100km以内の八王子―韮崎間、100km以内の韮崎―松本間に分割するのがいい。これで通常2550円のところを1900円にできるのだ。

300kmまでの区間も通常なら通しで買うほうが安いが、300円引きキャンペーン期間中は2250円になる。100kmずつ分割すると720円×3区間で2160円と、90円ではあるがさらに安くなる。区間によって席を進行方向の右側にしたり左側にしたりといった具合に、楽しみながら節約できるだろう。

さらに、特急の乗車駅を都内ではなく柏にずらせば、相馬(東京から312.8km)へも大幅に安くなる。柏―水戸間、水戸―いわき間、いわき―相馬間に3分割すれば、都内から通しで買った場合の2900円に対して740円安い2160円だ。福島県北部までの特急料金が2000円ちょっととなると、かなり料金的なハードルが下がるのではないか。

常磐線でまた仙台に行ける

常磐線は3月14日、最後まで不通が続いていた富岡―浪江間が復旧し、全線で運転を再開した。

東京から仙台までは、新幹線「はやぶさ」通常期指定席で往復2万2820円だが、常磐線の特急で行くのもいいだろう。関東と南東北エリアが乗り放題の「週末パス」とチケットレス特急券(キャンペーン期間中)を使えば、週末パス8880円+往復特急料金5200円(分割はなし)で、計1万4080円だ。

予算に合わせて手段が選べるのはいいことだ。海外では新幹線ができても在来線特急が残るが日本はそうではない。もっとこういうケースが増えるべきではないか。

いかがだったであろうか。区間分割は面倒だ、ケチくさいという声が聞こえてきそうだが、800円も変わるならそんなことを言っているわけにはいかないと思う方も多いだろう。それに消費増税後、GDPが年率6%も下がったのを目の当たりにしている今、ケチにならずして何になるというのだろうか!?

共感いただけた方はぜひご一緒に、ケチの美学に燃え、そして浮いたお金でぜいたくに消費して経済を活性化させようではありませんか!

北村 幸太郎 鉄道ジャーナリスト

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きたむら こうたろう / Koutaro Kitamura

1989年東京生まれ。2008年昭和鉄道高等学校運輸科卒業、2012年日本大学理工学部社会交通工学科マネジメントコース卒業。乗り鉄、ダイヤ鉄。学生時代は株式会社ライトレールにインターン生として同社の阿部等社長のもと、同社主催の「交通ビジネス塾」運営などに参加。

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